窓の面積と体感温度の関係性
2020.02.8:
住宅には開口部(窓)を配置しますが、開口部の面積と体感温度には密接な関係があります。
それは、開口面積が広過ぎると冬季には体感温度が低くなってしまい、夏季には暑く感じる点です。
人が感じる温度(体感温度)は、(室内の温度+室内表面温度)÷2となります。
開口面積が広い場合は、いくら室内の温度を冬季に上昇させても寒く感じてしまい、夏季には温度を下げても暑く感じるのです。
全く開口部を設けないという訳にはいきませんので、適度な開口面積にする必要があるのです。
「どうです!南面は全て開口部で解放感があるでしょう!」という住宅には要注意です。
知識の乏しい一部の設計師は、こうした住宅を提案していますがそこに住む人の事を考えると私は窓だらけの住宅は提案出来ません・・・
窓面積が広い住宅は確かに見た目は良いのかもしれませんが、住んで快適でない住宅はただの箱でしかありません。
お客様の住み心地を考慮した開口部のを提案するのが本物の設計士なのです・・・
写真のように南面に開口部を多く取り入れる住宅もありますが、耐震性や体感温度の事も考慮して開口部を配置します。
もちろん冬至や夏至の太陽高度も考慮して窓の高さや位置を設計しています。
開口部はただ広く大きくすれば良いというものではないのですが、それに気が付かない愚かな設計師も存在するのです・・・
こうした設計師の中には、建築士の資格がない者もいるのが現実です・・・