設定温度が低くても暖かく感じる理由

2022.10.10

前回は床暖房と床下暖房の違いについて説明しました。

 

 

床暖房は設定温度が高いのに対し、床下暖房は設定温度が低くでも良いのは皆様も理解していただけたかと思いますが、なぜでしょうか?

 

 

その理由は、床暖房は1面輻射式暖房なのに対し私達が造る住宅は6面輻射式暖房だからです。

 

 

「6面輻射式暖房???」

 

 

これは、知っている人は知っていますが、聞いたことがない方は何のこっちゃ?の世界なので説明します。

 

 

室内には6面の内装材があります(床1面・壁4面・天井1面)

 

 

この6面の内装材からは輻射熱が出ており、内装材の温度が高ければ高い温度の輻射熱が出ます。

 

 

これとは逆に内装材が冷たい場合は冷たい温度の輻射熱が放出されます。

 

 

一般的な住宅は内装材の温度が低く寒く感じる為、床暖房を採用し床面1面を暖房します。

 

 

人体は床板と足が触れているので暖かく感じたり、床板からの輻射熱で室温を上昇させる効果もあります。

 

 

しかし床暖房は床板1面のみの暖房である為、他の4面の内装材は比較的温度が低くなる傾向にあり、床面の温度を30℃前後に上昇させる必要があります。

 

 

これに対し私達が造る床下暖房システムは、床下空間を暖房すると暖まった空気は上昇気流を起こし床下空間から壁・天井へと暖気が移動します。

 

 

この暖気が移動する際に内装材を暖める効果があるので、床板1面・壁4面・天井1面も同時に暖められます。

 

 

すると、床板1面の温度をそれ程上昇させなくても内装材の6面全てから輻射熱が放出されるので寒く感じないという仕組みになっています。

 

 

ここまで長々と説明しましたが、弊社実験棟で一度体感してもらえれば「寒くないんですけど・・・何で?」と感じていただけます。

 

 

毎度ハワイの写真で恐縮です・・・

 

 

私は大のハワイ好きなので、こうした写真を見ると癒されます。

 

 

「また行くからね~アローハ!」

 

 

 

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