庇の重要性

2019.04.26

住宅専門誌などの掲載されている住宅を見ると「アレ、これはまずいんじゃないかな・・・」と感じる住宅があります。

 

 

 

それは庇のない住宅です。

 

 

 

特に南面の開口上部には庇が必要です。

 

 

 

しかし、見た目を重要視するあまり庇を設けていない住宅も数多く存在します。

 

 

 

太陽の高度は夏季と冬季で異なるので、夏至と冬至の太陽高度を考慮して適度な庇を設けるのがセオリーです。

 

 

 

 

庇を設ける事で夏の高度が高い日差しは庇でシャットアウトし、冬の低い日差しは室内へ取り込む事で暖房効果が得られます。

 

 

 

 

仮に庇がない住宅は、夏の日差しが直接室内へ入ってしまい室内の温度上昇は避けられません・・・

 

 

 

室内のカーテンやレースで日よけする事も不可能ではありませんが、夏の日差しをカットするのは屋外がベストです。

 

 

 

 

適度な庇を設け、更によしずなどで日差しをカットすると効果的です。

当社実験棟の冬季の様子です。

 

 

窓の上部までは影になっていますが、窓の上部から下は室内へ日差しが入っています。

 

 

このような状態では日差しによる暖房が可能になります。

 

 

もちろん夏季には太陽高度が高いので日差しが入る事はありません。

 

 

庇を設けられない場合は、窓の上部にバルコニーを配置するのも効果的です。

 

 

 

見た目は一瞬・・・住み心地は一生・・・

 

 

 

 

 

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