大量の熱はどこから入ってくるのか?

2021.09.9

夏季に室内の温度が上昇するのは、外気温の影響と日射による熱の流入によるものです。

 

 

熱の流入する場所は外壁面や床や天井もありますが、一番熱が流入するのはズバリ窓です。

 

 

夏季に窓から流入する熱量は家全体の70%とも言われています。

 

 

つまり、窓の断熱性能を高め窓の面積も必要以上に大きくしない事が快適な室内空間を作る上で重要になります。

 

 

しかし、どういう事か知識のない設計師は窓を大きくしたがるケースが多いのです・・・

 

 

住宅の性能に詳しい建築士から見ると「一体何でこんなに開口部を広くするのだろうか?」と感じるているかもしれません。

 

 

恐らく、窓から広がる屋外の様子を見せ「どうです!広々した空間に感じるでしょう!」とでも言いたいのでしょうが、そこに暮らす人の快適性はあまり考慮していないのでしょう。

 

 

これは価値観の違いであり、快適さを追求するか?広さや豪華さを追求するか?の差なので、どちらが正解という問題でもありません。

 

 

私は、そこに暮らす家族の健康と住み心地を最重要視する設計士なので、窓の大きさは大きすぎずも小さすぎないよう窓の設計をしています。

 

 

南面の窓は冬季の日射取得で暖房効果が得られるため、出来る限り大きくしますが耐力壁の配置も重要です。

 

西と東は夏季に日差しが入りにくいような大きさとし、北の窓は大きすぎず通風が確保できる範囲で採光も取れるのが理想的です。

 

つまり東西南北や隣地の状況により窓の計画をする必要があります。

 

 

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