高性能住宅の数値が同じなら住み心地も同じか?
2020.11.17
高性能住宅は、どの位の性能を持っているか数値化出来ます。
では、この数値が同じならどの住宅も住み心地は同じなのでしょうか?
答えはNOです。
その理由は、断熱性能は数値化出来るものの体感温度は数値化出来ないからです。
例えば
①床・壁・天井の断熱を強化し窓はぺアガラスの住宅
②床・壁・天井の断熱は普通で窓は真空トリプルガラスの住宅
①と②の断熱性能は同じだったとしても、体感温度が快適に感じるのは②となります。
①の住宅は断熱性能は高いものの夏季に窓から侵入する暑さを感じ体感温度は高くなり、冬季には窓から侵入する寒気を感じ体感温度は低くなります。
つまり、床・壁・天井の断熱性能をどれだけ高めても開口部の断熱が劣ると快適な体感温度にならないという事です。
逆に言えば、床・壁・天井の断熱をそれ程高めなくても開口部の断熱を強化すれば快適な体感温度になる可能性が高いのです。
私は、23年間で様々な断熱材や開口部を採用したデータを持っており、こうした知識を今の住宅造りに生かしています。