住環境を整える難しさ

2025.03.3:

住宅の室内環境を整えるのは非常に難しいと感じます。

 

その理由は、温度と湿度を適度に保つのはもちろん内装材の表面温度の管理も非常に重要になるからです。

 

「内装材の表面温度?」

 

人が感じる体感温度は(室温+室内表面温度)÷2となり、室温を上げ下げしただけでは快適な体感温度になりません。

 

例えば室温を20℃に設定し適温になったとしても室内表面温度が10℃だった時は(20℃+10℃)÷2=15℃の体感温度になってしまうのです。

 

これはよくある現象で「エアコンの設定温度は20℃なのに何で寒いんだろう?」と感じます。

 

この場合、室内の空気は20℃になっていますが室内の表面温度が低いので人は寒く感じる現象です。

 

一般的な住宅の場合、室内の空気の温度よりも室内表面温度が低いケースが多いので暖房器具を高温度で運転し室温を上げる必要があります。

 

こうする事で快適な体感温度となりますが、20℃の体感温度を得る為に室温を20℃以上に設定する必要があるので省エネにはなりません。

 

しかし私達が造る住宅は6面輻射式暖房なので室温と室内表面温度がほぼ同じ温度になり、設定した室温が体感温度になる仕組みです。

 

この暖房方法の特徴は、床下にあるエアコンで暖房すると室内の通気層を暖気が上昇し2階の部屋まで移動するので家の中の全ての部屋の内装材を暖められます。

 

こうした暖気の移動により室内の内装材が暖められ室内表面温度が上昇する仕組みにより快適な体感温度が実現出来ます。

 

少々難しい内容になりましたが、暖房の方法は大きく分けて2種類あります。

 

1つは室内の空気を暖める一般的な暖房の方法

 

もう1つは室内の内装材を暖める輻射式暖房

 

弊社では6面輻射式の暖房方法を取り入れているので、過剰に室温を上昇させなくても暖かく感じる仕組みになっています。

 

 

 

 

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