住宅設計の知識レベル
2022.04.4:
住宅を設計するには様々な知識が必要です。
建築基準法はもちろん断熱や気密、構造体の知識など多くの知識がないと良質な住宅設計は出来ません。
その他にも温熱環境や春夏秋冬の太陽高度を考慮した日射遮蔽の知識も非常に重要です。
しかし現実的に上記のような知識を全て持っている設計者は限られているのです・・・
もちろん私を含めた弊社スタッフは設計の経験が長く現場の経験も数多くあるので十分な知識を持っています。
ですが、町を車で走っていると「あれ、あの家は何で庇がないのだろう?」と感じたり「あの軒の出では夏季に日射が入ってしまうのに・・・」と感じる事がよくあります。
住宅建築するお客様は、そこまで気づかないまま建築屋さんへお願いしていますが、知識レベルの低い設計者が日射遮蔽を行わないまま住宅が造られているのも事実です。
そして、お客様がそこに暮らし始め夏が来た時に「何でこんなに日差しが入るのだろう?」と感じるはずです。
当然ですが、日射遮蔽していないので室内の温度が上昇するのを抑える為にカーテンを閉じるという行動に出る訳です。
住宅建築の知識レベルの差はあるのです・・・
弊社実験棟は、夏至と冬至の太陽高度を考慮し日射遮蔽を行います。
夏は軒や庇で日射を遮り冬は室内の奥まで日差しが入る設計です。
私達からすると当たり前の事ですが、当たり前に出来ない業者や設計者が存在するのも事実です。