建築確認申請の方法が変わる
2025.05.22
今年の4月より木造建築物の建築確認申請方法が変わりました。
特殊な木造建築物を除く一般的な木造住宅は確認申請時に構造計算書不要でした。
しかし、4月以降提出する書類には一般的な木造住宅でも構造計算書が必要になります。
この計算書には許容応力度などの計算も含まれる為、構造計算が出来る建築士が計算する必要があり私達のような建築士には少々難しい計算をしなければなりません。
私達でも出来ない事はありませんが、一般的には構造計算専門の設計事務所へ依頼して計算してもらうのが業界の常識です。
こうした行政の動きは木造住宅に対する規制強化とも言えます。
今まで木造住宅の構造体は設計者に委ねられる部分が多かったのですが、構造計算し数値で証明する事を義務付け耐震性能を向上させる意図が見えます。
つまり、これから建築される住宅の構造が向上する方向へシフトしています。
こうした流れについては構造計算は面倒なものの構造体が強固になる点は非常に好ましいと考えています。
住宅の専門誌を見ると「こんなに開口部が広いけど構造的に問題ないのかな?」と感じるような建築物は今後減る傾向にあるのかもしれません。
これから建築される木造住宅の大半が耐震等級3あるいは3相当の性能を持てば、地震大国である日本の住宅は安全で安心して暮らせる住宅になると考えます。