今までの経験を全て生かしたビジネスモデル

2025.03.31

私は幼い頃から現場で大工の仕事を手伝う勤労少年でした。

 

高校卒業後はゼネコンに勤務して大型建築物の現場管理を8年経験し、その後大工職人を2年経験しました。

 

10年間の修行期間は毎日現場で働く雑用のような作業の連続で「この仕事は将来役に立つのだろうか?」と疑念を抱く時期もありました。

 

しかし私は目の前にある小さな仕事に全力投球する日々が続きました。

 

修業期間の後、住宅建築会社を創業し28年が経過して現在に至ります。

 

今まで経験した建築のノウハウを全て生かしたのが今私が行うビジネスそのもので住宅建築業と不動産投資業の両立になります。

 

この業態は今までの経験があったお陰で成立しており、私の経験値と商売がマッチしているように感じます。

 

現場でのキツイ作業や様々な雑用を10年程度行いましたが、今になってその経験が無駄ではないかった事が証明されています。

 

どんな些細な雑用でも後に役立つ私の実体験談です。

 

 

余裕はない

2025.03.30

ここ数年間住宅建築業界は不況が続いており企業の存続が非常に難しい時期に入っています。

 

弊社も例外ではなく過去2年間の施工棟数は減少傾向にあり会社の利益は経費を差し引くとほとんどありません。

 

弊社の経営状態に余裕はありませんが、経費の継続的な削減や役員報酬の減額により黒字化出来る状態にあります。

 

住宅建築業界の景気は良い時もあれば悪い時もあるので、私が出来る事は全て行い会社が存続出来るよう全社員で日々努力しています。

 

私は本来会社の利益についてあまり執着しないので、赤字にならず少し黒字になればそれで良いと考えています。

 

地味で地道でも良質な家造りをする事でお客様に選ばれ会社が存続出来ればそれが一番という考えです。

 

私は会社存続の為なら自身の収入をゼロにする覚悟も出来ています。

 

口で言うのは簡単ですが、実行出来る経営者はごく少数のように感じます。

 

その理由は、収入がなければ会社経営者といえども生活出来ないからです。

 

理想論でこんな話をする経営者も過去に存在しました

 

「会社が危機的状況になった場合、経営者が腹を切れば良い」

 

こんな非現実的な事を言う経営者ほど、自身が可愛く腹など切れないのです

 

本物の経営者は黙って毎日我慢し自身の身を切る思いで会社を残すものです

 

 

 

 

 

 

デザイン重視から性能重視へ

2025.03.29

私達は28年間家造りをする過程で様々なトレンドがありました。

 

ツーバイフォー工法が日本に上陸し輸入住宅の流行があった時期や大手ハウスメーカーが総合展示場に出店し受注していた頃もありました。

 

中小の住宅建築業者がデザインを競うようにアピールしていた時期やシンプルモダン系住宅が流行った時期もありました。

 

こうした流行りは約30年の間様々なカタチで繰り返されきたように感じます。

 

そして近年注目されているのが住宅の性能です。

 

これは国が高性能住宅を推進し補助金や低金利などの後押しもあり住宅建築希望者が高性能住宅を選択するケースが多くなっているように感じます。

 

つまりデザイン重視から性能重視へシフトしている現象です。

 

私は創業から住宅の高性能化に妥協しない石頭の建築人です。

 

高性能住宅には数多くの恩恵があります。

 

住んで快適でありながら家族が健康を維持しやすい

 

高性能住宅は省エネなので光熱費を抑え経済的に豊かになる

 

各室の温度差は少ないのでヒートショックの心配がない

 

などがあります

 

今から30年前は誰も気づかなかった事ですが、今になって国も国民も気づき始めたように感じます。

 

約30年かけて自身のこだわりを1ミリも曲げず住宅の高性能化に取り組んできました。

 

その結果、時代が私の考えに追いついてきたようにも感じます。

 

見た目やデザイン重視の時代は終焉し本物の高性能住宅に脚光が当たる日はそう遠くないのかもしれません。

 

 

住宅の広さが狭くなっている

2025.03.28

日本で建築される住宅の平均的な広さは近年狭くなっていると新聞に掲載されていました。

 

約50年前から少しづつ住宅は広くなったようですが、近年の建築価格の高騰により住宅の面積は小さくなる方向にシフトしたようです。

 

これは建築費の面から考えれば避けられない問題であり、希望の広さはあるものの予算的に難しいのが現実のように感じます。

 

では近年の住宅はどの部分を狭くしているのでしょうか?

 

私達が住宅建築する上でお客様からヒアリングすると「子供部屋は寝るだけなので狭くて良いです」という要望が多くありま。

 

確かにお子様が勉強する場所は近年リビングやダイニングが多く子供部屋で勉強するお子様は少数派になりつつあります。

 

このような背景から子供部屋は3畳~4.5畳程度としリビングやダイニングに勉強出来るスペースを設ける間取りに変化しています。

 

出来るだけ廊下を少なくする工夫で家の広さを小さくを抑える方法もあります。

 

私は住宅の設計者として広く設計するタイプではなく出来るだけ無駄なくコンパクトに設計しています。

 

弊社実験棟もコンパクトでありながら狭さを感じない間取りです。

 

 

 

企業の存在価値

2025.03.27

会社組織は様々な存在価値を持ち存続しています。

 

安価な商品を提供したり、価値のあるサービスをすればユーザーに選ばれ企業が存続します。

 

私達のような地方の零細工務店もお客様に選ばれる住宅を建築する事で毎年受注があり事業が継続しています。

 

当然ですが、ユーザーに選ばれなければ事業は存続出来ないので、どのような商品やサービスを提供するか?が一番重要になるのは会社経営者なら理解しています。

 

しかし、これが簡単そうで非常に難しい部分でもあり各企業は自社の存在価値を見出すべく奮闘しています。

 

情報やモノが溢れる昨今のマーケットでは、自社の存続が非常に難しく感じます。

 

特に住宅建築産業は少子高齢化や過疎化などの慢性的な問題の他に原材料や人件費の高騰もあり受注するのが非常に困難な状況にあります。

 

自社の存在価値をどこまで主張しユーザーに認知してもらえるか?が今後も重要な課題になります。

 

弊社の存在価値は高性能で省エネな住宅を造る事です。

 

こうした住宅に住む事により健康が維持されやすく光熱費を抑え経済的負担が減ります。

 

このような住宅は設計・施工共に手間がかかり数多く建築出来ませんが、私達は年間20棟前後を造る能力は持っています。

 

必要最小限の経費にし出来るだけ建築費を抑えお客様へ良質な住宅だけを提供しています。

 

 

 

 

住宅性能のバランスを整える

2025.03.26

住宅には様々な性能があります。

 

耐震性能や断熱・気密性能などがそれです。

 

これ以外にも屋根や外壁材の耐久性や内装材である床板などの耐久性も比較出来ます。

 

構造材の太さなども比較する検討材料になるので「どこをどう比較すれば良いものか?」と悩む方も少なくありません。

 

こうした住宅性能を比較するには数多くの住宅を見て体感して本物を見極める確かな目が必要になるので簡単な作業ではありません。

 

どの部分も全てこだわれば良質な住宅になるのでしょうが、住宅には予算があるので全てにおいて妥協せず選択できるというものでもありません。

 

私達は住宅全体のバランスを考え、どこに費用を投じ性能を強化しどの部分でコストダウンするべきか?を常に模索しています。

 

住宅が完成し後で交換出来ない断熱や開口部、換気などの部分は高性能化し後で交換できる消耗部材であるトイレ、キッチン、浴室などはリーズナブルな商品を提案しています。

 

床板などは交換する際に費用が高額になるので、摩耗が激しそうな部分は無垢材をお勧めしています。

 

壁や天井は数年後張り替えになるので普及しているクロスを採用しています。

 

 

全ては縁によって導かれる

2025.03.25

私は人との縁を大切にする古い考えを持っています。

 

ふとした時にある人と会います。

 

「今日この方と会うという事は何か意味があるのだろう・・・」と私は感じその方との時間を大切に共有します。

 

そして、相手の話をよく聞いてコミュニケーションをとります。

 

私は自身の話よりも相手主導で会話を進めるので、こんな感じの会話が多くなります。

 

「なんでそうなるのですか?」

 

「どうしてそのように考えるのですか?」

 

「それは何処で手にはいりますか?」

 

など会話のほとんどが質問から始まります。

 

すると

 

「これこれしかじか・・・」と丁寧に説明してくれるので「そうなんですね」と私は理解します。

 

私は自身の自慢話や得意な事を話す事はあまりありません。

 

相手の得意な分野などを聞いて情報を得る事の方が重要だと考えます。

 

そして相手との縁を大切にしつつ貴重な情報を得て自身の人生に有効活用しています。

 

人は一人で生きられません。

 

周りの人や出会う方がいるお陰で自身の人生が成り立っています。

 

時には敵対する人との出会いもありますが、昨日の敵は今日の友である可能性もあるので真摯に対応するよう心掛けています。

 

 

 

 

今騒いでも遅い

2025.03.24

住宅建築業界の低迷は続いていますが今になって騒いでいる同業他社も存在します。

 

「資材や人件費の高騰によりお客様への住宅建築価格が上がっている・・どうしよう」

 

「展示場への来場者は減り受注が困難に・・今後受注が出来るのだろうか」

 

など建築業者の悲鳴は業界全体で聞こえます。

 

しかし、このような状況になってから手を打つのでは遅いと私は考えます。

 

私は10年以上前から住宅建築不況を予想していたので、それなりの手は打ってあり出来る対策は全て講じています。

 

なので、現在の業績低迷や不況に対し何の恐怖もありません。

 

今やるべき事は全て数年前から対策済みであり雨が降る前に傘を用意したり雹が降る前に対策を講じているか否かの差なのです。

 

昨年県内広域で雹が降り多くの被害がありました。

 

あの雹を経験したのに何の対策も講じなければ、今後昨年と同じように雹の被害を受ける可能性があります。

 

しかし、何らかの対策を講じれば被害は最小限に抑えられます。

 

平時に有事の準備をどれだけ出来るか?が運命の分かれ道

 

雹対策の車用カバーを購入しをかけてみました。

 

中国製で安価なものの、たたんでも大きいので車の中に置くのは難しいようです。

 

「雹の被害があっても保険で対応すれば」という考えもありますが私は保険を使いません。

 

保険を利用すれば、保険金は受け取れますが次年度の保険料は上がってしまいますし、何の対策も講じず保険に依存するのは見当違いだと私は考えます。

 

出来る限りの対策を講じたり細心の注意を払い安全運転し、それでも事故や被害があった場合は保険を利用するのが本来の利用方法です。

 

不況対策も雹対策も根本は同じ

 

 

 

 

 

 

 

 

代表取締役自身の進退と処遇

2025.03.23

いつもオカケン日記をご覧いただきありがとうございます。

 

今回は家造りのお話ではありませんがお付き合い下さい。

 

会社経営者にはいくつか種類があります。

 

代表取締役・取締役・使用人兼役員など

 

取締役や使用人兼役員の進退、役員報酬などは代表取締役が決めるのが一般的です。

 

では代表取締役の進退や役員報酬は自身で決める必要があります。

 

つまり会社の業績が悪ければ代表自身が進退を決め役員報酬の減額や辞退を決める訳です。

 

私は近年の弊社業績低迷について今年から自身の役員報酬減額を決めました。

 

代表取締役の処遇は誰かに聞いて決めてもらうものではなく自身で決めるしか方法はありません。

 

大手企業、中小企業でも仕組みは同じですがオーナーが存在している会社の代表取締役の場合はオーナーにお伺いするケースもあります。

 

しかし、オーナーに自身の処遇をどうすれば良いかと聞く前に自身の処遇を考える必要があるのは言うまでもありません。

 

会社の業績悪化の結果「私はどうしたら良いですか?」では小学生レベルであり、「私は自身の進退・処遇をこう考えていますがいかがですか?」としなければなりません。

 

会社代表の役員報酬は一番高額なのが一般的な考えですが実はそうでもありません。

 

28年前創業当時私は代表取締役でしたが、私の役員報酬は上から3番目で月30万円でした。

 

この金額は社員として在籍していた大工職人よりも低かったのですが、創業時の売り上げや利益を考えれば我慢するしかありません。

 

そして近年の業績低迷により今年から創業当時のような現象が起こっていますが、今回も我慢するしかありません。

 

代表取締役は潔く自身の身を切る思いで会社を残すのが宿命

 

 

小さな仕事をコツコツと

2025.03.22

弊社では新築住宅の建築と同時に別の大切な仕事も行っています。

 

それは今まで建築させていただいたお客様から依頼される工事で修理や修繕、改修工事や外構工事などです。

 

工事の内容は数万円程度の軽微な工事や数十万円の小工事などがあり、1日で工事完了する作業もあれば、1週間程度の工事もあります。

 

新築住宅を建築しながらこれらの小工事等を進めていますが、こうした工事こそが重要であり良質な仕事をする必要があると考えています。

 

「エアコンが壊れたので交換お願い出来ますか?」

 

「子供の成長に伴い子供室を2室に分けたいのですが」

 

「玄関ドアの調子が悪いので一度見て欲しい」

 

「床鳴りがするので、何か対応出来ますか?」

 

など有償でない相談も数多くありますが、私達はお客様からの要望を真摯に受け止め迅速・親切に対応しています。

 

当たり前の事といえば当たり前なのでしょうが、当たり前に出来ていないのが今の建築業界のように感じます。

 

「連絡したらすぐ対応してくれたやっぱりオカケンに頼んで良かった」

 

と感じてもらえればそれだけでいいのです。

 

儲ける工務店ではなく、親切な工務店を目指す!のが私の信条です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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