木造軸組み工法の進化
2025.03.1
木造軸組み工法と聞くと「在来工法ね、でも耐震性に不安が・・・」という感覚を持つ方もいます。
確かに昔の在来工法は開口部が広く筋違いは少なめで、屋根は瓦葺により重量は重く地震の時の揺れが大きくなるという問題がありました。
しかし現在建築されている在来工法は昔の造りとは全く異なる耐震性能を有しています。
開口部と耐震壁のバランスを考慮し屋根材の重量は軽く地震時の揺れが少ないのが近年の在来工法の特徴です。
また、構造材の緊結部には揺れに耐える金物を配置するのはもちろん、床に構造用合板を張り水平面の歪みを最小限にする工法も取り入れている会社も少なくありません。
免振ダンパーの採用や筋交いの代わりに耐震合板を使うなど現在の在来工法は進化し続けています。
弊社でも20年前はツーバイフォー工法を取り入れていた時期もありましたが、在来工法の進化により全ての住宅で木造軸組の在来工法に切り替えた経緯があります。
木造軸組工法とツーバイフォー工法のどちらが優れているか?という問題ではなく、どちらも優れていると私は経験を通じ感じています。
自社が採用する工法をあたかも有利なようにアピールする建築業者も存在しますが、私から見れば「自社で他の工法を造った事もないのに採用していない工法を否定するのは勉強不足」と感じます。
私達は様々な工法を自社で建築し検証した上で新しい工法へシフトしています。
工法だけに留まらず断熱や気密、換気や冷暖房の方法も一度取り入れ検証するのが私達のスタイルです。