マーケットによって戦術は異なる
2025.02.27
国内の住宅建築産業はここ数年縮小傾向にあります。
原因は様々ですが、少子高齢化や過疎化などの根本的な要因の他に原材料や人件費の高騰も大きな要因です。
住宅建築希望者は存在するものの住宅価格の高騰が原因で住宅建築に踏み切れない方も少なくありません。
地方で注文住宅を建築する場合、数年前までは土地と建物を合わせると3000万円から4000万円が一般的でしたが、現在は4000万円から5000万円が主流になりつつあります。
土地の値段は少しづつ上昇しているように感じますが、住宅の価格はここ数年で20%~30%上がっています。
もちろん私達が造る住宅も例外ではなく坪80万円台で建築出来た数年前に比べると現在は坪100万円前後になっています。
非常に厳しい住宅建築業界ですが、生き残る為には様々な方法を駆使する必要があります。
無駄な経費を削減する
無駄な人件費を抑制する
役員報酬を最小限にする
など支出を抑える我慢の経営手法も難局を乗り切る手段です。
事業計画では「売り上げアップや利益増」を掲げる会社も存在しますが、マーケットが冷え込んでいる状態では絵に描いた餅になる可能性が高いと私は考えます。
マーケットが不況なのであれば地味で地道な経営に徹し厳しい冬の時代をしのぎ、次に来る春を待つのが私の経営判断です。
今まで28年間様々な難局を乗り切って今のオカケンホームが存在します。
当時を振り返ると非常に厳しい状況は過去に何度もありましたが、今の状況は過去一番厳しい状況だと感じています。
私は14年前、今の状況を予想していたので万全の準備をしたので住宅建築業低迷でもグループ企業でバックアップ出来ています。
不況が来てから焦るのではなく平時に危機感を持ち何をするか?で未来は決まるのかもしれません。