著作権侵害と特許抵触
2025.02.18
住宅には著作権がなく同業他社のデザインなどを真似をしても訴えられる可能性はほとんどありません。
しかし住宅の造り方において特許を取得している工法を真似すると特許に抵触し損害賠償で訴えられる可能性があります。
この点を理解していない住宅建築業者は「あの建築会社の方法を真似しよう」と試みますが、特許を取得している会社から損害賠償を起こされる事も念頭に置く必要があります。
デザインなどの模倣は住宅建築業界では常識の範疇で普通に行われていますが、住宅の工法は簡単に真似すると痛い目にあいます。
この点を理解している経営者であれば問題ありませんが、特許法を理解していない経営者は法律を学ぶ必要があります。
厳密に全く同じ工法だと特許に抵触しますが、少しでも異なる方法を用いていれば特許に抵触する確立は低くなります。
つまり、丸パクリではなくある程度のアレンジがあれば法の隙間を抜けられる道もあります。
優れた工法を見つけ真似するのは良い事ですが全て模倣するのは法的にも常識的にもNGなのは言うまでもありません。
素晴らしいデザインや優れた工法を真似する行為は決して悪くありません。
しかし、完全なコピーはNGであり正しい行為ではありません。
優れたデザインや工法をリスペクトしオマージュするのが正しい模倣の手法なのかもしれません。