大手は賃上げ中小は?
2025.02.12
昨年春、大手企業の労働組合は大幅な賃上げ交渉し企業側の大半が満額回答の賃上げ行いました。
大手は賃上げ出来たものの中小企業の賃上げは非常に厳しいように感じます。
その理由は、製造原価の高騰と人材不足により中小企業の利益は圧迫され売り上げも伸びない状況であるからです。
もしも中小企業が賃上げしたら製造原価の高騰・売り上げ減・人件費の増加のトリプルパンチを食らい利益どころか大幅な赤字に転落する可能性が高いのが現状です。
私達のような地方の零細工務店も例外ではありません。
世の中はAIによる生産性向上で企業利益が・・・と騒いでいますが、住宅造りに関してはそのほとんどが手造りなので生産性の向上は見込めません。
お客様との打ち合わせや図面の作成なども全て手作業であり、現場で施工する住宅建築についても全て手作業です。
とはいえ働く側の賃金を上げるのも私の役目である事は間違いありません。
弊社では20年以上毎年社員と役員との間で賃上げ交渉を行っています。
この交渉は年俸交渉と呼んでおり社員が得たい給料を会社に提示します。
その金額に見合った仕事内容であるか?を役員が精査し給与について交渉します。
1回で交渉成立になる場合もあれば、複数回の交渉になるケースもあります。
いずれにしても会社側と働く側の双方が納得した金額で落ち着くのがルールです。
こうした給与体系になった理由は、もし私がこの会社で働くとしたら一方的に自身の給与を会社に決めて欲しくないと考えたからです。