大きな開口部の弊害
2024.12.28
住宅建築業者の数は多く各社それぞれ特徴があります。
その中でも開口部が異常に大きい住宅をよく見かけます。
特にデザイン性を重視した会社や設計事務所などの住宅で開口部が異常に大きいケースがあります。
南面の開口部は採光を確保したり冬季の日射取得に有効なのである程度の大きさは必要だと私は認識しています。
しかし大きすぎると室内のエネルギーが漏洩したり屋外の温度を室内に伝わりやすくするデメリットがあります。
この他にも耐震性が落ちる点も問題が残ります。
つまり、南面の開口部はある程度大きく取りつつ熱のロスが最小限になるようガラスの断熱性を最大限に上げ耐震上問題のない大きさにするのがベストだと考えています。
開口部を異常に大きくする事でデザインが良く見えるのかもしれませんが、地震に弱く住み心地が悪く光熱費が高額になってしまったのでは問題です。
断熱や日射遮蔽などの専門知識のある会社や設計者に家造りを依頼する必要があります。
弊社実験棟です
耐震性能を確保しつつ日射取得を最大限高めています。
軒や庇の配置により夏季の日差しをカット出来ます。
開口部は大きければ良いものではありません。