日射遮蔽の重要性
2024.12.24
高性能住宅に必要な要素は、高断熱や高気密が非常に重要であるのは住宅建築会社なら認識しています。
しかし日射遮蔽というワードについて重要視する会社は多くありません。
どれだけ断熱力を上げ気密性を高めても、開口部から侵入する日射を遮蔽しなければ、室内の温度は上昇し快適な室内空間にはなりません。
つまり、適度な軒や庇を配置して夏季の日射を遮蔽する必要があります。
また、軒や庇の奥行きが大きすぎると冬季の日射取得に弊害があるので、夏至や冬至の太陽高度を考慮した日射遮蔽の設計が必要になります。
南の開口部は四季の太陽高度を考慮し、大きすぎず小さ過ぎない窓を配置します。
北の開口部は採光を確保しつつ最小限の大きさにしてコールドドラフトを防ぎます。
西と東は朝夕の日差しが室温上昇しない程度の大きさにしつつ採光を確保します。
このような知識や経験を元に住宅の開口部の設計を行うのも弊社のこだわりです。
このハワイでも日射遮蔽は重要視されており、ほとんどの窓ガラスが色付きのガラスやLOW-Eガラスです。
ガラスの色はグリーンが多く直射日光が室内へ入りにくいよう設計されています。
建物の断熱性や気密性はあまり重要視されていませんが、このエリアでは太陽の日差しが非常に強いので特殊なガラスが採用されているようです。