事業譲渡か廃業か?

2024.10.14

日本の中小企業は非常に厳しい経営環境に置かれています。

 

どのような業種でも仕入れコストは上昇し製造原価は上がり、人材の確保は難しく人件費のアップも避けられません。

 

このような状況下で売り上げが減少傾向にある業界では事業を継続する事すら困難なのが現実です。

 

事業継続により赤字は拡大するような場合、事業譲渡か倒産・廃業しか残された道はありません。

 

私達の身近でも最近事業譲渡するというお知らせが届きました。

 

この会社は50年以上続く老舗の企業でしたが、私が予想するに売り上げの減少と人材確保の面で事業を継続出来なくなったように感じます。

 

当然ですが商売を続ける為に価格転嫁をするなど様々な対策は講じたのでしょうが、最終的に企業トップの判断は事業譲渡という道しかなかったのでしょう・・・

 

私はこの会社を40年以上前から知っているので現社長は苦渋の決断をしたのだろうと考えますが、これが現在の中小企業の置かれた立場である事は間違いありません。

 

住宅建築業界も例外ではなく、今後縮小産業であり事業をどのように進めるのか?が非常に難しい業界です。

 

私はマーケットの状況に合わせ変化出来る企業が生き残れると考えています。

 

景気が悪いなら悪いなりに地味で地道な経営をする

 

縮小産業なら縮小産業なりの会社にダウンサイジングする

 

今までどうであったのか?など一切気にせず未来を予想し会社のスタイルを変化させるのが私の経営理論です。

 

かつて大型のショッピングモールに出店していた事業家達は新規出店ラッシュで倍々ゲームのように企業収益を伸ばしていた時期もありました。

 

アパレルや飲食など様々なモール長者が生まれたのが2000年から2020年まででした。

 

しかし2020年から始まったコロナにより潮目が変わりこうした企業の収益は一変したのです。

 

ショッピングモールへの来場者数は激減し売り上げ・利益共に大幅減少し債務超過に陥る企業が続出しました。

 

この難局に変化出来た企業は今も存続していますが、変化出来なかった企業は事業譲渡や倒産・廃業に追い込まれています。

 

現代の世の中では、会社の大小ではなく変化出来るか否かが重要なのかもしれません。

 

 

最新情報