性能の数値だけで判断?
2024.10.11
住宅の性能を比較する際に重要なのが断熱性能や気密性能です。
断熱性能や気密性能については各社公表していますが、この数値はモデルハウスの数値を公表しているケースが多いので注意が必要です。
その理由は、実際に建築している住宅は掃き出し窓でも通常よりも小さい窓を配置し断熱性能をアップさせる事も可能だからです。
つまり開口部数を少なくして大きさも小さくすれば住宅断熱性能はアップするので公表する性能や数値はどのようにでも調整出来るのです。
モデルハウスの気密測定値は公表しているものの、全ての建物を気密測定いないケースが大半であり、自分の家の気密レベルがどの位なのか?はわかりません。
しかし公表する数値を各社比較し「この会社の断熱性能は低いな・・・気密レベルは・・・」と検討している方も少なくないと思います。
公平公正に比較検討するのであれば、自身が建築したい間取りと開口部の大きさを記載した図面を用意して各社へ「この住宅の場合の断熱性能を提出して下さい」とお願いしたり自宅の気密測定も依頼すれば各社提出してくれるかもしれません。
もしも「弊社では断熱性能は公表していますが、個別に断熱性能を提出するのは・・・」や「気密測定は個別にしていません・・・」と逃げ腰な場合は注意が必要です。
こうした業者は公表している断熱性能や気密性能は高いものの実際に施工する住宅では数値が著しく低下する場合があります。
高性能住宅造りのプロからの意見としては、確かに数値は重要ですがその会社が造る住宅に入った時にどう感じるか?と1時間そこに滞在して自身の体がどう感じるか?が重要であると考えます。
更に可能であれば、実際にその建築業者で施工した方の意見を聞いたり宿泊体験などで体感するのをお勧めします。
断熱性能や気密性能などの数値はあくまでも参考程度とし、実際の生の声や自身が感じる感覚を重要視するのが望ましいのかもしれません。
話は変わりますが、オアフ島の空港に到着し飛行機から出て空港内を歩いていると日本では感じられない感覚があります。
温度・湿度・空気の香りなどがそれであり、五感で感じられます。
私はオアフ島の空気感が好きなので、空港に到着すると「そう、これこれこの空気感!」とテンションが上がります。
そしてタクシーでワイキキエリアへ向かいコンドへ到着した後は海へ向かい初日から波乗りを楽しみます。
海に入った感覚も日本の海と全く異なり爽やかさがあります。
住宅選びも温度や湿度や空気感で判断するのも重要だと考えます。