材料価格の高騰は続く
2024.10.5
今朝の日経の記事の中に軽量コンクリートの供給量が半分という内容がありました。
軽量コンクリートは通常のコンクリートに比べ2割程度軽く高層建築物の上層階で使用され建物の重量を軽く出来ます。
需要に供給が間に合っていない理由は軽量コンクリートに使用される骨材が国内で1社しか取り扱いされていないからのようです。
当然ですが都内の建築現場では軽量コンクリートの取り合いが起きており価格も急騰しています。
私達のような地方の住宅建築業者でもウッドショックの時には供給が足りず木材の取り合いになった時期がありました。
当時の価格はコロナ前の3倍にも達し信じられないような木材価格だった事を思い出します。
コンクリートや木材だけに留まらず、樹脂や金属についても材料価格は高騰し続けており建築物に使用される資材の高騰は止まりません。
このような背景から建築物の製造原価も上がっており建築業者の悩みの種になっています。
ここ数日間過去の売り上げや利益率、製造原価について振り返り数字をチェックしていました。
2019年から2023年までの製造原価に比べると現在は約20%程度上昇しており、利益率も低下傾向にありました。
製造原価の上昇と利益率の低下は会社経営者にとって非常に厳しい状況です。
大手ゼネコンの清水建設も創業以来初の赤字を計上した事を考えると中小企業の建築業者も非常に厳しい状況である事は間違いありません。