たくさん造らない工務店

2024.09.17

私達は年間施工棟数を限定して住宅建築する工務店なのは皆様ご存じかと思います。

 

 

新築住宅の建築は年間20棟前後に限定している為、それ以上の依頼があったとしても受けられないので時期を少し延期していただくようお願いしています。

 

 

少々無理をすれば20棟以上の施工も可能ですが、安全管理や品質管理の面を考えると無理な施工は良くありません。

 

 

私達はたくさん造るよりも良質な住宅だけを造りたいと考えています。

 

 

30棟・50棟・100棟施工したところで安全面や品質面はもちろん、快適さや省エネ性に問題がある住宅では全く意味がありません。

 

 

限られた施工棟数を丁寧に1棟づつ、心を込めて建築するのも弊社のこだわりです。

 

 

 

 

 

 

起業した会社を軌道に乗せる難しさ

2024.09.16

私は27年前に住宅建築会社であるオカケンホームを創業した後、12年前に不動産投資事業を始め2年前から3つ目の会社を創業しました。

 

 

オカケンのビジネスが軌道に乗るまでの期間は約10年間、赤字と黒字を繰り返しながら細い綱の上を歩くような綱渡りの厳しい時期もありました。

 

 

次の10年はビジネスが軌道に乗って事業は拡大期となり20年以降は商売が安定した時期に入りました。

 

 

不動産投資事業は本業である住宅建築業の調子が良い時に始め低金利や投資物件に恵まれ10年間で軌道に乗り現在に至ります。

 

 

3つ目の会社は創業から2期連続の赤字であり3期目も赤字の可能性が高く軌道には乗っていません。

 

 

私の経験上5期目あたりから黒字化出来、赤字と黒字を繰り返しながら10年目以降は経営が安定すると予想しています。

 

 

このように3つの会社を創業した経験上、ビジネスが軌道に乗るまで10年前後の期間は必要であり、場合によっては企業の存続が危ぶまれる可能性があります。

 

 

私は運良く2つの会社を軌道に乗せ3つ目の会社創業に挑戦出来ましたが、こうしたケースは稀であり誰でも同じようになる訳ではありません。

 

 

私の経営手腕が優れていたかといえば、そうではなく時代の流れや運が大きく左右するのがビジネスの難しい所です。

 

私とラーメンバリ男の社長です。

 

バリ男のワイキキ店に行った時、社長の顔が見えたので「社長もハワイの店に来るんですね!」と声を掛け写真に写ってもらいました。

 

バリ男は東京に数店舗のラーメン店がありハワイではアラモアナショッピングモールとワイキキの2店舗を営業しています。

 

このお店は新型コロナの影響で一時的に閉店していましたが、昨年12月に再度オープンしたようです。

 

1つの店舗だけでも商売を軌道に乗せるのは難しい・・・

 

 

 

 

今年も年末点検

2024.09.15

弊社では毎年10月から12月までの3か月間、今まで建築させていただいたお客様のお宅へ伺い修理や修繕などを行っています。

 

もちろん何も要望がないお客様の家には行きませんが、年末点検のお知らせを弊社アプリを通じ告知してご連絡いただいたお客様のお宅は全てお伺いし対応しています。

 

27年間に建築させていただいた住宅は400棟弱ですが毎年100件前後のお客様から連絡があります。

 

ドアの不具合がある

 

エアコンが調子悪い

 

床板の傷が目立つ

 

クロスの隙間が気になる

 

外構工事をお願いしたい

 

子供部屋の間仕切りを検討している

 

など様々な要望があるので、1件1件ヒアリングして対応しています。

 

このような年末点検を行う工務店は県内でほとんどありません。

 

私は創業当時から年末にお客様のお宅に伺う工務店を目指しており、当時から現在まで年末点検が続いています。

 

「何か困りごとはありますか?」

 

「特にないけど、そういえば玄関ドアの調子が悪いかな・・・」

 

「では伺って調整・修理します」

 

こうした修理は毎年ありますが全て無料で対応しています。

 

私は当たり前の事を当たり前に出来る工務店でありたいと考えています。

 

私達の出来る事は限られていますが、今まで建築させていただいたお客様に今年も感謝の気持ちを持ち私達は行動しています。

 

地域の工務店として正しい道を突き進む!

 

 

 

 

 

 

 

 

情報量と経験値

2024.09.14

現代の世の中は情報が溢れており、自身の知識不足でもネットで調べれば情報は瞬時に入手出来ます。

 

 

これはある意味情報過多であると私は感じています。

 

 

仮に知識の乏しい若者がいくらネットで検索し情報を入手し続けたとしても頭の中に入っただけであり、それ以上ではありません。

 

 

もしこの若者が情報を得られない場合、実際に自分の手でやってみて失敗し再度挑戦して「こういう事だったのか・・・」と感じるでしょう。

 

 

私が若い頃はこうしたトライ&エラーを繰り返し成功体験する事で成長してきました。

 

 

しかし近年は挑戦と失敗を繰り返し自身の実体験から学び取るタイプの若者は少ないように感じます。

 

 

時間で比較すれば失敗を回避する為に情報を得るのは得策ですが、頭で失敗を回避しても次の成功は約束されません。

 

 

つまり、情報入手は重要なものの自身の手で挑戦し失敗し再度チャレンジして成功を手に入れる事こそが自身の成長には重要であると考えています。

 

 

私の考えは古いのかもしれませんが、私の家造り人生は挑戦・失敗・挫折の連続でした。

 

 

しかし、諦めず継続してきたお陰で良質な住宅造りが出来るようになりました。

 

ハワイのランチで人気のパイオニアサルーンです。

 

この店で私は毎回違うメニューを選びます。

 

「ああ、今回は失敗だったかな・・・前回食べたのが美味しかったのに」と毎回感じます。

 

しかし、ほぼ全てのメニューにチャレンジした結果「この店はこの料理が一番美味しい」という領域に入りました。

 

ネット上の情報も大切ですが、自身の舌で確認する事の方が重要で価値があると私は感じています。

 

 

 

 

 

3K建設業界

2024.09.13

建築業界と聞けば、汚い、キツイ、危険の3K業界と言われる事があります。

 

 

確かにその通りで現場での作業は作業着が汚れるのはもちろん、力仕事なのでキツイ日もあり電動工具や高所での作業では危険が伴います。

 

 

私は子供の頃から大工仕事を手伝っていたので3Kという感覚はありませんが、世間から見れば魅力的に感じないのも理解出来ます。

 

 

私が幼い頃から現在まで建築に携わっている理由の1つにやりがいがあります。

 

 

住宅を建築しお客様に引き渡しをするという一連の作業を終えた後、お客様の幸福感や笑顔を見て「この仕事で良かった」と感じ今までの苦労が一瞬で吹っ飛びます。

 

 

しかし、こうした感動だけではなく耳の痛いクレームや現場での怪我や事故もあるのが建設業界です。

 

 

華やかそうに見える建設業界ですが、実は地道で地味な業界であり日々の積み重ねで結果が出る私にはピッタリの生業であると感じています。

 

 

 

ゼネコンも苦戦

2024.09.12

大手建設会社のゼネコンも苦戦しているようです。

 

 

清水建設は創業来初の赤字を計上し大成建設も利益率が2桁落ちています。

 

 

ゼネコンの経営が厳しい理由は、工期の遅れと人件費や資材の高騰です。

 

 

職人さん不足により高い賃金を支払い職人さんを集めますが、工期は遅れ資材価格は高止まりのまま・・・

 

 

これでは利益が出る訳がありません。

 

 

大手ゼネコンだけに留まらず中堅ゼネコンや地域の建設会社も構図は一緒なので建設業界は苦戦状態にあります。

 

 

住宅建築業界も同様に職人さんは不足気味で賃金は上昇傾向にあり資材の高騰も継続しています。

 

 

もちろん私達のような地方の零細工務店も例外ではありません。

 

 

協力してくれる職人さんの手間賃は値切れないので妥当な金額でお支払いします。

 

 

こうする事で長く弊社の仕事に協力してくれる体制を築いています。

 

 

資材を仕入れる業者さんには耳の痛い話もします「最近値段が上がっていますが、もう少し安くなりませんか?」と

 

 

業者さんは「長く取引させていただいているので特別に少しだけ値引き出来るかもしれません」と交渉に応じてくれるケースもあります。

 

 

地味で地道な建材屋さんとの価格交渉と協力してくれる職人さんとの信頼関係構築は続きます。

 

 

私達は創業以来、業者さんから請求された金額について値引き交渉した事は一度もありません。

 

その理由は、もし立場が逆だったら私は嫌だからです。

 

もちろん工事を着手する前に価格交渉するケースは数多くありますが、これはお客様へ提示する金額を少しでもお安くする為には必須の交渉であると考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土台に適した樹種

2024.09.11

前回は柱に適した樹種という内容でしたが、今回は土台についてお話します。

 

 

土台に使用する樹種は、ヒバやヒノキやクリなどの無垢材やツガなどを防虫防腐加工された樹種の選択となります。

 

 

ヒバは油分が多く水や害虫に強い反面、比較的柔らかいというデメリットがあります。

 

 

クリは硬質で緻密であり土台に向いていますが、狂いが大きく長さも2メートル前後になり現代の住宅ではあまり採用されていません。

 

 

ヒノキは緻密で油分も多く水や害虫に強いのはもちろん4メートルの長さが確保できるので加工性に優れており無垢材の中では一番採用されているように感じます。

 

 

ツガなどの防虫加工品は水や害虫に強い反面、比較的柔らかく防虫前の木材は水や害虫に弱いデメリットもありますが比較的安価なので採用する会社が多い特徴があります。

 

 

京都や奈良の古い神社仏閣の木造建築物の土台の多くはヒノキや杉の赤身を採用しているケースが多く見られます。

 

 

どの木材が一番土台に適しているかは賛否が分かれますので明言を避けます。

 

 

私達が採用している土台はヒノキの無垢材ですが、年輪は細かく緻密で油分を多く含んでいます。

 

硬質でありながら乾燥状態なので狂いやヒビ割れが少ない特徴があります。

 

過去にヒバやツガの防虫加工品も採用した経験がありますが、木造住宅に適している土台はヒノキの無垢材だと認識しています。

 

良質なヒノキの土台は流通量が少なく価格が高いデメリットもありますが、私達は頑なに採用し続けています。

 

 

 

 

柱に適した樹種

2024.09.10

木造住宅の柱に適した樹種は何か?という質問に対しプロは2通リの答えになると思います。

 

 

1 ヒノキや杉などの無垢材

 

 

2 ホワイトウッドの集成材

 

 

1と回答した建築のプロは補足でこう説明します。

 

 

無垢材であっても未乾燥材は強度が弱いので含水率が15%程度、ひび割れが少なく背割りのない柱がお勧めです。

 

 

未乾燥の柱は乾燥する経過で曲がりや収縮、ひび割れなどが起こる可能性が高い問題があります。

 

 

背割りとは柱の断面にひび割れ防止を目的とした切り込みを入れるものですが、ひび割れ防止にはなるものの強度が低下するので背割りのない乾燥材が良いとされています。

 

 

もしも私がここに付け加えるとすれば、比重が重く年輪が細かく緻密で油分を多く含んでいる柱が最も適しているでしょう。

 

 

柱の表面に節がある場合がありますが節が多ければ多いほど木材は硬く緻密になるので節が多い柱の方が強度が高い傾向にあります。

 

 

2の集成材については何枚かの木材を接着剤で貼り付けており、品質が安定し曲がりがなく狂いも出にくい特徴があります。

 

 

強度も比較的安定する反面、接着面が剥がれる可能性がゼロではない問題やホワイトウッドという樹種は虫害に強くないので防腐・防虫加工をする必要があります。

 

 

ホワイトウッドの価格は無垢材に比べて安価なので採用するハウスメーカーが多いように感じます。

 

 

1と2のどちらが優れているか?という論争は賛否が分かれるので今回は明言しません。

 

私は過去に様々な柱を採用した経験があります。

 

ヒノキの無垢材で背割りありと背割り無し

 

杉の無垢材で背割りありと背割り無し

 

ホワイトウッドの集成材

 

この他にも人工的に乾燥させた柱や自然乾燥材などの葉枯らし材など

 

産地も北は福島県から南は宮崎県まで日本全国の柱のサンプルを手に取って比べ採用した経験があります。

 

良質な柱は見た目でも判断出来ますが、手に取って年輪を見たり重さを感じる事で良材か?否かが判断出来ます。

 

もちろん私達が採用している柱は日本国内で最高レベルの良材であるのですが難点は価格が少々高額になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜の雷雨

2024.09.9

昨夜から今朝まで続いた大雨と雷は最近では珍しい激しさがありました。

 

1時間に100ミリを超える雨量と鳴りやまない雷の爆音に夜眠れなかった方も少なくないと思います。

 

私は今朝5時に起床し近所を歩いて回りましたが特に問題がありそうな場所は見当たりませんでした。

 

群馬と言えば雷で有名なものの近年はあまり雷が気になる事はありませんでしたが、昨夜の雷はさすがに激しかったと感じています。

 

あれだけの雨量があると他県では水害が起こる可能性が高くなりますが、群馬県の場合土砂災害のリスクはあるものの洪水や床上浸水になるケースは稀です。

 

こうした災害が少ないのも群馬県の特徴であり日本の有名企業が県内へ支店を開設するケースも増え始めているようです。

 

数年前に発表があったのはNTTが京都と群馬に本店機能を移転するという事も発表がありました。

 

自然災害のリスクが少ない県内ですが、天災は忘れた頃にやって来るので準備を怠ってはいけないと考えています。

 

 

 

早朝会議

2024.09.8

弊社では毎朝7時から社長と男性社員の会議があります。

 

 

会議と言っても堅苦しい内容ではなく、今日の予定やお客様からのクレーム報告、現場の工程などを話し合います。

 

 

現場で起こった些細な問題やアフターサービスなどでお会いしたお客様の様子なども報告し、現場の職人さんの様子や今後はどの職人さんに仕事をお願いするのか?なども話し合います。

 

 

現場で起きている内容やお客様との関係性を報告する事で問題を未然に防いだり、大きな問題に発展しないよう心掛けています。

 

 

私達が良質な住宅を建築する上で重要な協力業者さんや職人さん、お客様との人間関係を良好にする為には必要な会議です。

 

現在は10分~長くても30分程度の会議ですが、私が社長の時は1時間~2時間という日もありました。

 

私が社長時代は、会議というよりも説教のようだったと記憶しています。

 

「あの現場のあそこがダメ!」

 

「この現場の職人さんのあの仕事が良くない!」

 

「現場の産業廃棄物の処理方法がダメ!」

 

など、延々とダメ出しの会議でしたが、これが良かったのか?悪かったのか?は今でもわかりません・・・

 

 

 

 

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