大手ゼネコンの施工不良問題
2024.03.14
約1年前に大手ゼネコンの大成建設が施工する北海道の大型複合施設で問題が発覚しました。
問題の内容は、鉄骨の柱や梁の傾きや鉄骨に使用するボルトが異なっていた点やコンクリートスラブ(床)の厚さが足りていないという問題でした。
私は約8年間ゼネコンで働いていた経験があるので、このようなミスを起こす可能性は極めて低いと感じています。
なぜこのような問題が起こったのか?については、私も答えが出せない位レアなケースと言えます。
通常、このような大型案件では現場の所長をトップに現場の監督や設計担当者や施工する業者さんなど複数の監理者が存在します。
設計図を元に施工するので、適正なボルトの選択や鉄骨の傾きなどは必ずチェックが入ります。
またスラブの厚さについても通常15センチのスラブなら15センチ以上の施工をするのが建設業の常識です。
しかしこのような監理がされていなかったのか?意図的に行われていたのか?は私も推察出来ません。
私達のような小さな住宅建築会社でも今回のような問題が起きるケースは稀であり、過去に例を見ない不正であった事は否めません。
この施設は、地下2階地上26階の大型建築物ですが地上部分を解体し造り直しています。