気密測定と風量測定
2024.03.2
良質な住宅を造るには、測定結果による数値と根拠が必要です。
どれだけ優れた性能を持つモデルハウスであっても、実際に建築する住宅の性能を裏付ける数値や計測結果がなければ、本物の高性能住宅ではありません。
私達は施工する住宅全てにおいて、気密測定と換気の風量測定を行っています。
気密測定は、施工中に1回行い隙間のある場所を見つけ気密処理します。
そして建物が完成した後、2回目の気密測定を行い数値が適正か?確認しています。
こうする事で確実に気密性能が高い事を実証しています。
また、換気システムについても同様に換気の風量を測定しています。
排気する風量が適切か?を測定し風量を調整して家全体の換気量を数値化します。
換気の風量が少なければ結露の原因になったり、風量が多い場合は過乾燥や換気による音の問題が発生します。
こうした問題が起きないよう、お引渡し前に風量測定と気密測定を行います。
私達には当たり前の測定ですが、同業他社でこのような測定をする会社はほとんどありません・・・
なぜでしょうか?
その理由は、気密性能は高くなく換気の性能も良くないのかもしれません。
玄関の天井の奥に小さい四角い物が見えます。
これが排気グリルで1時間あたり20M3程度の排気をしています。
この排気グリルは浴室・キッチン・トイレ・各居室に配置してあり、家全体で120M3~200M3の空気を一時間で排気します。
排気グリルは調整可能なので、風量測定した数値を確認し微調整します。
こうする事で家全体の排気バランスが良くなり快適な生活空間が出来るのです。
当たり前の測定や調整ですが、こうした仕事をしていない同業他社が大半なのはどうしたものか?と感じてしまいます・・・