断熱・気密・換気・日射遮蔽だけではダメ
2024.02.4
高性能住宅を建築する際に重要になるワードは、断熱・気密・換気・日射遮蔽の4セットです。
しかし、この4点セット以外にもう1つ重要なワードがあります。
それは冷暖房です。
冷暖房の方法は色々ありますが省エネ性を考慮すればエアコンの一択です。
灯油やガスを使用する暖房器具もありますが、CO2の排出や燃焼器具の欠点である燃焼部分のパーツの寿命が短く、使用できる期間は限られてしまいます。
また、暖房専用の器具なので夏季には利用できないので冷房用としてエアコンが必要になります。
つまり、冷暖房が可能で燃焼部分のないエアコンは長く利用出来、CO2も排出せず夏・冬共に利用出来る優れた機器です。
エアコンを冷暖房の機器と選択しましたが、このエアコンをどこに何台設置し、どのように冷暖房するのか?が重要になります。
私達が造る住宅は床下に暖房用エアコン1台と2階に冷房用エアコンを1台設置するのをベースとし、補助として1階のリビングにもう一台エアコンを設置しています。
床下のエアコン暖房だけで寒く感じる場合は、1階リビングと2階のエアコンを補助暖房として利用します。
夏季は、2階のエアコン1台をメインに24時間連続運転しますが、暑く感じる時期は1階リビングのエアコンを補助冷房として利用します。
このようにメインのエアコンと補助エアコンを上手に利用すれば、必要最小限の冷暖房設備で省エネになります。
1室に1台づつエアコンを設置する同業他社もありますが、1棟の住宅に5台程度のエアコン設置になれば、イニシャルコスト、ランニングコスト共に高額になってしまうデメリットがあります。
弊社実験棟の床下エアコンです。
床下でも見えるように強化ガラスが設置してあります。
このエアコンは冬季の暖房専用です。