足元が寒くなる原因
2024.01.14
日本で建築されている住宅のほとんどは冬足元が寒く感じます。
足元が寒く感じる理由はいくつかありますが、一番の理由は住宅の気密が悪いのが原因です。
一般的な住宅は隙間が多く外気が家の中に入りやすいので、いくら室内を暖房しても屋外から隙間風が入り床面付近で停滞し足元が寒く感じます。
意外ですが高気密・高断熱の高性能住宅でも床面付近が寒く感じるケースもあります。
それは、換気により屋外の空気が室内へ入り床面付近に停滞する現象です。
住宅には換気システムの設置が義務付けされており、どの住宅も新築時に換気装置を設置します。
この換気装置の種類によっては、屋外から流入する空気の量が多く足元の寒さの原因になる場合があります。
給気口から室内に入る屋外の空気は冷たく下降気流により床面付近に移動しますので、どれだけ高断熱・高気密で高性能な住宅であっても室温は暖かいのですが足元だけが少し寒く感じます。
私は15年前この点に気づき換気装置を第一種換気に変え給気の方法も変更し断熱も床断熱から基礎断熱に変えました。
また、床下暖房を取り入れ開口部の断熱強化やパッシブ暖房の併用により、床面が寒くない住宅を建築出来るようになりました。
弊社実験棟では、本当に床が冷たくないか?を体験出来ます。
「暖かい~」という感覚はありません。
「寒くないけど何で?」という感覚ですが30分、1時間室内にいると
「体が暖かくなってきたけど何でなんだろう?」と感じていただけます。
これは室内の空気を暖める方法ではなく6面輻射式遠赤外線暖房なので、そう感じるのです。