コストプッシュ型のインフレ
2023.12.18
約30年間デフレ状態だった日本はデフレを脱却しインフレの方向へ移行しつつあります。
しかし、物価の高騰による現在のインフレは質が悪いコストプッシュ型のインフレです。
「コストプッシュ型???」
製造元が仕入れる原料の値上がりによる物価上昇がコストプッシュ型のインフレです。
本来のインフレは需要の増加に伴い物価が上がるのが理想的ですが、コストプッシュ型のインフレは需要増ではないので質が悪いと言われています。
つまり、消費者の購買意欲は低下しているものの、商品の価格だけが上昇する現象なので景気は良くならないのです。
原油の高騰や円安などで海外から輸入する原料のコストは増加傾向にある昨今、コストプッシュ型のインフレは避けられない状況です。
もちろん住宅建築業界も製造原価は高止まりしており、消費者の購買意欲も高くないので例外ではありません。
非常に厳しく過去に経験した事がない不況への第一歩は踏み出されているのかもしれません。
不景気が来ても本物だけが生き残れるのがこの世の中です。
ニセモノは淘汰され、本物だけが残るのはいつの時代も同じです。