最近目にしなくなった住宅のスタイル

2023.10.9

近年あまり目にしなくなった住宅にローコスト住宅があります。

 

 

数年前は、「坪29.8万円!」という新聞折り込みのチラシを良く見ましたが最近は全く目にしなくなりました。

 

 

なぜでしょうか?

 

 

理由はいくつかありますが、住宅の建築費が29.8万円で出来る訳がなく、あくまでも建物本体工事以外の工事がかかり最終的には坪50万位になってしまうカラクリがあります。

 

 

こうのような手法でユーザーの目を欺き受注していた会社は淘汰されたり倒産・廃業に追い込まれた可能性が高いと考えられます。

 

 

また、以前はローコストの看板を上げていた業者も「これでは受注が厳しいな」と判断し高性能住宅に舵を切ったケースもあるようです。

 

 

つまり、お客様の目線で商売していなかった結果、自社が存続出来なくなっただけの話です。

 

 

この他にも近年の材料価格の高騰により、ローコストで建築する事自体が不可能になったのも事実です。

 

 

木材の価格は2倍以上、コンクリートや鉄筋を始めプラスチック製品も2割から5割の値上げが当たり前の時代になりました。

 

 

私は建築業界で約36年間従事していますが、これ程材料価格が高騰した記憶は過去にありません。

 

日本では1000円以下で食べられるハンバーガーセットも海外では2000円以上するのが普通になりつつあります。

 

 

日本はまだインフレ率が高くありませんが、今後インフレ率が5%を超え8%・・・10%となれば状況は一変します。

 

 

ハンバーガーセットが1500円・・・住宅が坪150万円・・・なんて時代が来るかもしれません。

 

 

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