住宅建築価格が一気に上がった

2023.09.30

住宅造りを始めてから約26年が経過しますが、過去にこれだけ部材の価格が高騰したケースは記憶にありません。

 

 

現在、木造住宅建築に使用する木材やコンクリート、断熱材やプラスチックの商品まで幅広く値上げが繰り返されています。

 

 

原油高騰により輸送コストの増加はもちろん、ロシアとウクライナ戦争の影響による品不足、上海のロックダウンによる物流の停滞なども過去の価格上昇の原因です。

 

 

世界的な問題により部材の製造コストは上昇し、インフレによる物価高も影響した結果、私達が造る住宅の製造原価は2割から3割アップしているように感じます。

 

 

これは、同業他社も同じであり私達のような地方の零細企業には大きなダメージとなります。

 

 

製造原価の上昇分を価格転嫁すれば何の問題もありませんが、まともに価格転嫁すれば坪100万円を軽く超えてしまいます。

 

 

大手ハウスメーカーでは坪100万円以上が当たり前のようになっているようですが、私達は出来限り販売価格を抑えたいと考えています。

 

 

バイクの価格も高騰しています。

 

 

ドルと円の為替が主な原因ですが、物流コストの上昇やインフレも影響しているようです。

 

 

少し前は150万円程度で買えたバイクも今は200万円以上します。

 

 

インフレが落ち着く日はいつになるのか?

 

 

世界経済を注視する日は続きます。

 

 

 

 

3年ぶりの安全大会

2023.09.29

今週水曜日に協力業者さんと安全大会を開催しました。

 

 

高崎の労働基準監督署の安全衛生課の担当者さんに来ていただき、県内の労働災害について説明と講義がありました。

 

 

内容は労働災害の件数や事例、災害を未然に防ぐ方法や熱中症対策など過去の事故を例にして説明がありました。

 

 

現場で作業する職人さんは労働事故が起きないよう最善の対策で作業していますが、些細なヒューマンエラーによって予想しない労働災害が起きる可能性があります。

 

 

こうしたミスをゼロにする為には、現場で作業する職人さんが声を掛け合い、常に安全第一で作業を進める必要があります。

 

 

住宅の建築工事では高所での危険な作業や電動工具を使用するなど常に危険な作業があります。

 

 

その日のうちに作業をここまで進めたいという気持ちや焦りがあると労働災害が起きる確率は高まります。

 

 

落ち着いて作業を行うのはもちろんですが、1人1人の職人さんが常に安全に留意して作業を進めるのが重要だと考えています。

 

 

年に1回ですが、こうした安全大会を通じ熟練した職人さんも現場の安全について初心に戻る必要があるのかもしれません。

 

良質で丁寧な家造りをしつつ安全を最優先し家造りに取り組むのも弊社の方針です。

 

安全について重要な意識を持ち、このような講習にも前向きに参加するのが弊社の協力業者さんや職人さんです。

 

 

 

 

 

 

今オーストラリアで起こっている事

2023.09.28

現在オーストラリアで予想も出来ない事が起こり始めました。

 

 

それは、一戸建てやアパートなどの住居不足です。

 

 

この問題は深刻で賃貸住宅の家賃は2倍から3倍に跳ね上がっています。

 

 

入居者の負担が大きくなるのはもちろんですが、高額な家賃を支払っても入居出来ない異常事態になっており、賃貸住宅の内覧に80名が並ぶ程、賃貸住宅が不足しています。

 

 

その理由は海外からの移民が増えたのと、新築の住宅の建設が進まない点が上げられます。

 

 

オーストラリアの賃金は日本に比べ欧米並みに高く、月50万円~80万円程度の収入を見込めるので世界中の若者がオーストラリアへ出稼ぎに行くという構図です。

 

 

新築住宅の建設が進まないのは建設費の高騰が原因であり、コロナ前から約30%住宅価格が高騰しています。

 

 

また、住宅ローンの金利も高止まりしており住宅建築希望者が少ないもの原因の一部です。

 

 

現在オーストラリアの建築業者の約30%が倒産しているという情報もあります。

 

 

日本にいると「何でそんな事が起こるのか?」と不思議な感覚になりますが日本も対岸の火事ではありません。

 

 

物価の高騰により住宅建築価格は高止まりしている状況には変わりありませんし、現在低金利である住宅ローンも日銀の政策変更があれば金利高騰もありえます。

 

 

日本もオーストラリアのようにならない事を祈りますが世界のグローバル化が進む昨今、茨の道を歩く準備が必要なのかもしれません。

 

 

 

 

 

初めての長期休暇

2023.09.27

私は高校卒業後、社会人となり36年になりますが今月初めて2週間の長期休暇を取りしました。

 

向かった先は私のパワースポットであるオアフ島です。

 

天気にも恵まれリフレッシュ出来た休暇になりました。

 

この島には30回以上訪れていますが、全く飽きる事はありません。

 

街と自然が融合している魅力的な島です。

 

特に観光はせず、朝は2時間程度の波乗りをして昼間は散歩を兼ねたウインドウショッピングで過ごします。

 

夜はコンドミニアムで調理したりテイクアウトして食事します。

 

豪華な旅ではありませんが、私にはピッタリの休暇の過ごし方です。

 

 

 

 

10年前に施工したウッドフェンス

2023.09.26

約10年前、私が通う英会話スクールのウッドフェンスを施工しました。

 

 

材料は米杉の柱と板を採用しお客様が赤く塗装しました。

 

 

しかし、10年が経過し柱がシロアリに浸食されフェンスが倒れてしまう危険性があると連絡がありました。

 

 

このような場合いくつかの対応策がありますが、お客様の要望も含めて対応しています。

 

 

①今のウッドフェンスを撤去して新しく施工する方法

 

 

②現状を維持しつつ補強して倒れないようにする方法

 

 

お客様立場になれば、出来るだけ費用を掛けずに何とかしたい・・・と考えると思います。

 

 

相手の立場になって物事を考え建築屋として最善を尽くすのが私達の仕事です。

 

 

日記とは関係ない写真で恐縮です。

 

今月の初めに長期休暇をいただきオアフ島へ行ってきました。

 

季節は真夏の9月でしたが、日本よりもハワイの方が涼しく感じました。

 

 

 

 

手の内を公開する理由

2023.09.25

私がオカケン日記を通じ自社の工法や家の造り方を公開しているのは皆様もご存じかと思います。

 

 

断熱の方法から換気や開口部の設計など、高性能住宅に関するノウハウを隠さずに配信している理由はいくつかあります。

 

 

理由の1つは、これから住宅を建築する方に本物の高性能住宅とはどのように造られるのか?を知って欲しいと考えています。

 

 

また、家造りで「失敗した・・・」とならないよう建築人としてお手伝いしたいという気持ちもあります。

 

 

しかし、「自社の手の内を公開したら他社が真似するのでは?」と感じるかもしれませんが心配ご無用です。

 

 

私達が採用している構造や工法は開発に25年以上かかっており、同業他社が簡単に真似できるものではありません。

 

 

もっと言えば、同業他社が本気で高性能住宅を造る気持ちがあるのであれば、弊社の家造りを教えても良いと考えています。

 

 

もちろん私達が施工するエリア外のお話ですが、県北部や県南部や県外で弊社の家造りを学びたいという会社さんがあれば喜んで指導します。

 

 

私は自社が繁栄するを希望していますが、同業他社の方にも高性能住宅を造って繁栄してもらいたいと考えています。

 

 

私達が持つノウハウを利用し数多くの高性能住宅が建築出来ればそれで良いのです。

 

現実的に数年前、新潟から弊社の家造りを学びたいという会社さんがありました。

 

 

この他にも県内北部で弊社の家造りを学びたいという会社にも弊社の家造りを伝授した経緯があります。

 

 

自社のノウハウを公開したり、教えるなどという行為は世間では非常識ですが私の中では常識です。

 

 

これから住宅を造る全ての人が幸せを感じるなら世の中の非常識でやるのが私流です。

 

 

 

 

 

 

 

初めて体験する感覚

2023.09.24

私は約束した日の朝、新幹線で長野駅に向かいました。

 

 

長野駅に到着すると駅前には雪が積もっており寒い朝でしたが、足早に目的のモデルハウスを目指しました。

 

 

約束の時間にモデルハウスに到着してから、数十分後社長が現れ「いや~ごめんなさい!時間に遅れてしまって」

 

社長がモデルハウスの鍵を開けて私を中に入れてくれた時、ある種の衝撃が走りました。

 

 

「何だ、この暖かさの質は?今まで体感した事のない感覚だな・・・」と感じました。

 

 

靴を脱いで室内に入ると「この床板、熱くないけど冷たくない・・・何でなんだろう?」と私の頭の中は???で渦巻いている状態でした。

 

 

社長と1時間程度話をしていると、この住宅の暖房の方法や断熱の方法を聞く事が出来たので「だから床板が暖かいのか!」と腑に落ちました。

 

 

そして話が終わる頃「社長、この工法を私に教えて下さい!」と伝えると

 

 

あっさり「いいですよ」と承諾してくれました。

 

 

あれから17年・・・

 

 

床下暖房を採用してから、この工法一筋です。

 

 

もしも、18年前の正月私が出勤していなかったとしたら、今のオカケンホームは存在しなかったかもしれません。

 

 

強い意志を持ち続けると、ある道が見えてきます。

 

その道を歩き続けると目的地が突然現れます。

 

そして、目的を達成出来るという私の実体験です。

 

 

 

 

 

 

 

 

床下暖房を採用し始めて17年

2023.09.23

私達が床下暖房システムを採用し始めてから約17年が経過します。

 

 

今から18年前のお話ですが、今回もお付き合い下さい。

 

 

当時の家造りに私は満足はしていたものの床板の温度について「もう少し温度を上げたい」と考えていました。

 

 

床板の温度を上げるには床暖房を採用すれば何の問題もないのですが、床暖房以外の方法で床板の温度を上げたいと考えていました。

 

 

この問題を解決すべく、毎日机に向かい「どうしたら床面の温度を上げられるのか?」について考える日が続きました。

 

 

ある年の正月休みの1月2日も私は会社で考え続けていました。

 

 

正月休みなので、社員や業者さんも来ないので集中して考えていると「こんちわ~」と建材屋の社長が正月なのにもかかわらず現れました。

 

 

この社長と家造りについて話していると「長野に凄い建築屋があるんですよ!床板が暖かくて最高ですよ」と言うのです。

 

 

私は「その会社の名前を教えて下さい」と聞くと「〇〇ハウスです」と社長は答えました。

 

 

私はこの会社を知っていたので、「その会社は凄く伸びてますよね?」と聞くと「そうなんですよ・・・売り上げが物凄く伸びている会社です」と言うのです。

 

 

この社長が帰った後私は、この会社へ早速電話してみました。

 

 

「群馬で工務店をしている者ですが、御社の家造りを見たいのですが・・・」

 

 

すると

 

 

その会社の社長が電話に出て「では、〇日にお待ちしています」とあっさり承諾してくれたのです。

 

 

 

 

続く

 

 

 

価格が安いが安全性はどうか?

2023.09.22

私達は住宅を建築する業種ですが、建築する前に建物を解体する作業も請け負います。

 

 

もちろん私達が解体作業する事はなく、協力業者さんへ解体作業を依頼して作業を進めます。

 

 

こうした解体工事を請け負う業者さんは数社存在しますが、見積もり依頼をすると金額は様々で高額な業者さんもいれば、安価な解体業者さんも存在します。

 

 

一般的には安価な業者さんを選択しがちですが、私達は安全を最優先するので金額が高くても丁寧で安全に作業を進める会社を選択するケースがあります。

 

 

作業員の様子や作業の進め方を見れば、その業者さんがどのような会社なのか?は察しがつきます。

 

 

解体作業は非常に危険な作業であり、安全に解体作業を進める会社を選択するのも弊社のこだわりです。

 

 

 

建築で最大級レベルの事故

2023.09.21

今週19日東京駅近くの大型建築物の建設現場で大きな事故がありました。

 

 

内容はニュースで報道されているので皆様もご存じかと思いますが、鉄骨の建て方作業中に梁が落下し作業員2名が死亡する大きな事故でした。

 

 

落下した梁は5本で総重量は48トンあったようですが、これ程の高重量の建築資材が落下するという事故は建築業界では考えられない最大級の事故だと感じています。

 

 

私もゼネコンに勤務していた時に鉄骨の建て方作業を経験していますが、柱や梁の重量は3トン5トンのレベルであり50トン近い梁が落下するとは誰も予想していなかったと推測出来ます。

 

 

しかし予想していない事が起きるのが事故であり、こうした事態も予想する必要があったのかもしれません。

 

 

現実的に私達も木造建築物の建て方作業で梁をクレーンで吊って柱や梁と接合させますが、接合部分は仮止めで作業を進める習慣があります。

 

 

この接合部分は羽子板ボルトという緊結材で最終的には固定しますが、建て方作業終了後に羽子板を取付するので建て方作業中には羽子板はない状態で作業が進みます。

 

 

一般的には木材の端部は蟻仕掛けやホゾという細工がしてあり簡単には外れないようになっていますが、もしもこうした仕掛けが外れたとしたら木造の梁も落下する可能性があります。

 

 

作業の効率化を最優先するあまり安全が疎かになる可能性があるので、私達ももう一度作業の手順を見直す必要があるのかもしれません。

 

 

どれだけ安全に作業を進めていても事故はゼロになりません。

 

墜落や落下事故の代償は大きく作業員の命を奪う可能性があるのも事実です。

 

住宅建築業者の責任の重さを再認識したのが今回の事故でした。

 

 

 

 

 

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