無用の長物
2023.09.3
最近はあまり聞かなくなったワードである無用の長物という言葉ですが、意味はあっても役に立たないモノや邪魔なモノです。
数年前から住宅建築業界でも無用の長物を捨てる会社が増え始めました。
住宅業界の無用の長物とはズバリ住宅展示場です。
この施設は、土地を借り展示場を建築するので毎月土地の賃借料がかかるのはもちろん、建築費も5000万円~1億円程度かかります。
更に光熱費や人件費なども加算すると年間数千万円という莫大なお金がかかる施設です。
確かに莫大な費用を投じても莫大な売り上げや利益が出れば何の問題もありませんが、今の世の中ではそう簡単にはいきません。
つまり以前は住宅展示場を持つ事で売り上げや利益が確保出来ていたものの、現代の世の中では費用対効果が薄い状況になった訳です。
なので、住宅展示場を解体し撤退する企業が相次いでいます。
私はこうした点について約20年前から予想していました。
当時の私は「これから先住宅展示場から撤退する企業が相次ぐよ・・・」と予想しました。
あれから20年
賢い企業はさっさと撤退し別のマーケティングで受注活動しています。
現代の世の中で一番強力なツールはSNSの配信や人による口コミです。
どんなに立派な住宅展示場を見せても評判の悪い会社には建築の依頼がありません。
これとは逆に宣伝もせず、立派な住宅展示場を持たなくても評判の良い会社には建築の依頼があります。
私はこの点にフォーカスし26年前からお客様の為に尽くしてきました。
お客様の立場になって対応すると時には大きな損失を出す事もあれば小さな損失も数多くありました。
しかし、私達の損はお客様の得だと考え継続してきたのです。
誰かの損は誰かの得である!
お客様の為に損をして会社の徳を積む!