温度と湿度が快適でもダメ
2023.08.31
住宅の室内環境を考える上で重要なのが温度と湿度です。
ほとんどの住宅関係者は上記の内容を認識していますが、それと同じ位重要なのが室内内装材の表面温度です。
「室内内装材の表面温度?」
このワードに対し「そう、そう重要だよね!」と感じる業者や建築士なら知識があります。
しかし、「室内の内装材の温度が何か問題でも・・・」と考える建築関係者は知識が足りません。
人が感じる体感温度は(室温+室内表面温度)÷2なので室温と同じ位室内内装材の表面温度は重要です。
つまり、温度・湿度・室内表面温度の3点セットが適当でなければ快適な室内空間は出来ません。
この点に気づいている建築関係者は、室内内装材の表面温度を快適にする方法を知っており、何らかの対策を講じています。
もちろん私達が造る住宅も室内内装材の表面温度をコントロールする為、室内内装材の内側に排熱用の空気層を設けたり床下の暖気を上昇させる仕組みを取り入れています。
高気密・高断熱住宅は快適な室内空間をつくる上で重要ですが、高気密・高断熱だけでは室内内装材の温度をコントロール出来ません。
つまり、高気密・高断熱住宅+αが必要なのです。
αとは室内内装材の表面温度のコントロールです。
完成した室内は、どれも同じに見えますが私達が造る住宅の壁の裏側は特殊な造りになっています。
弊社実験棟で壁の中を見られます。
住宅は完成したら皆同じかと思いきや快適性能は全く異なります。