快適な室温・湿度・室内表面温度の関係性
2023.08.22
住宅を建築する理由は人それぞれですが「快適なマイホームにしたい!」という気持ちは皆同じように感じます。
快適な室内空間を構成する為には、温度・湿度が重要だと考えられていますが、もう1つ重要なのが室内内装材の表面温度です。
室内内装材の表面温度???
このワードに「はい、はい重要ですね・・・」と感じる方や同業者さんは本物の住宅造りを理解しています。
もちろん、室内の温度や湿度を快適にするにはエアコンなどの冷暖房器具を使う必要があります。
温度や湿度は比較的簡単にエアコンで調整出来ます。
しかし、ここで厄介なのが体感温度は室温と湿度だけコントロールしても快適に感じないのです。
その理由は、体感温度=(室温+室内表面温度)÷2だからです。
つまり、いくら室内の温度を快適に調整したとしても室内内装材の表面温度が適切でないと不快に感じる訳です。
例えばアパートの室内で夏季に室内温度を25に設定し、湿度も50%以下にコントロール出来たとします。
しかし、アパートの天井や外壁面の内装材は温度が高い傾向にあり35℃以上のケースがあります。
こうした場合、(25+35)÷2=30℃が体感温度となります。
つまり、エアコンの設定温度は25℃とし室内の温度が25℃になったとしても体感温度は30℃になってしまいます。
こうした状況は、高気密・高断熱住宅でも起こりやすく、室内の内装材が蓄熱するという現象です。
室内の内装材の温度を上げない為にはいくつかの方法がありますが、一番簡単なのは内装材の内側に通気層を設け排熱する方法です。
少々難しい話になりましたが、冬季に室内の内装材が蓄熱するのは好ましいのですが、夏季に蓄熱してしまうと体感温度が上がる傾向にありデメリットになってしまいます。
もちろん私達が造る住宅は、排熱出来る仕組みを取り入れています。
快適な室内空間は、エアコンだけで簡単には出来ないのです・・・
冷暖房・換気・排熱などの知識を熟知しないと本当の快適性能は実現出来ません。
私達は26年間一貫して快適な室内空間を造る事にフォーカスしてきました。
見た目がどうの・・・豪華さがどうの・・・という次元ではなく、もっと上の次元で家造りに取り組んでいます。