物事を見る角度

2023.04.30

私は家造りに対し建築する側から物事を見ません。

 

 

私が物事を見る角度は相手側からであり、お客様や協力業者さんの目線で見ています。

 

 

こうした物事の見方は一般的ではありませんが、この角度でなければ今の家造りは存在しなかったと考えています。

 

 

住み心地を最高レベルにしつつ、光熱費を極限まで抑える住宅は家造りに妥協した時点で実現出来ません。

 

 

そこで暮らす家族の立場に立ったり、家を造る職人さんの立場から物事を見て家造りに取り組むのも私のこだわりです。

 

住宅造りをビジネスとして捉えると、良質な家造りとは離れる方向へ進んでしまいます。

 

しかし、家造りを商売としてではなく、建てる側から見る事で良質な家造りになります。

 

どんな家を造れば、そこで暮らす家族が幸せになれるのか?を考えれば、見た目重視の住宅にはなりません。

 

住んで快適、家族は皆健康、光熱費を抑えて経済的に豊かに暮らせる住宅だけを私はイメージして家造りに取り組んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不景気で不調の方が気合が入る

2023.04.29

世の中が好景気でビジネスが順調な時、私はあまり気合が入りません。

 

 

その理由は自身が工夫したり知恵を出さなくても、それなりに商売になるからです。

 

 

なので、ビジネスが順調な時は仕事に対して燃えるような気持になりません。

 

 

しかし、景気が悪くなり企業が苦戦するような難しいマーケットになると私の心の中は一変します。

 

 

「不景気で受注が難しいなら、一丁やってやろうじゃねえか!」

 

 

まさに不況の荒波に乗りこなす不況サーファーです。

 

 

景気が良ければ、どんな経営者でもそれなりの結果を出せますし、売り上げや利益もそこそこ出ます。

 

 

しかしマーケットが冷え込んだ時は限られた経営者だけが結果を出せます。

 

 

約1年前から木材価格の高騰や円安により建築資材の価格が驚くほど上がりました。

 

 

私はこうした状況を踏まえ様々なコストダウンや経費の削減を試み、お客様へ提示する建築費を下げつつ売り上げを確保し、少ない利益を確保出来るようチャレンジしています。

 

 

あれから1年・・・

 

 

生き残りを賭けた戦いは続きます。

 

昨年に比べると木材価格は落ち着き、少しづつですが価格は下落傾向にあります。

 

それでも、鉄やコンクリートなどの資材は高止まりしており住宅の製造原価が高い状態に変わりありません。

 

無駄な部分は躊躇なくそぎ落とし筋肉質の会社にするべく奮闘しています、。

 

 

 

 

 

 

価格転嫁しない大手企業

2023.04.28

約1年前の新聞記事の内容ですが今回もお付き合い下さい。

 

 

原油高、円安などの影響により加速的にインフレが進んでいる中、大手企業が揃って販売価格を5%~15%上げました。

 

 

これは当然であり、利益を確保する為には価格転嫁が必須なのは誰でも理解しています。

 

 

しかし、価格転嫁しない大手企業も存在します。

 

 

それは、ベイシアとカインズホームとワークマンでこれらの大手企業はベイシアグループです。

 

 

ではなぜ価格転嫁しないのでしょうか?

 

 

答えはいつくかあると思いますが、1番の理由はお客様の立場に立っているという事だと私は認識しています。

 

 

もちろん価格転嫁しない場合は、会社の利益は減る傾向にあり企業活動にはマイナスに働くのでは?と一般的な会社経営者は考えます。

 

 

しかし、良く考えてみれば分かる事ですが、価格転嫁した商品を見て「買うのやめよう」と判断されれば商売にならないのです・・・

 

 

つまり、お客様に選んでいただいてこそ商売が成り立つ訳で、選んでもらえなければビジネスにはなりません。

 

 

この点にフォーカスしたベイシアグループは素晴らしい!

 

 

お客様に選んでいただいてナンボなのが商売の世界である!

 

この私も1年前に価格転嫁するのを拒んだ経営者です。

 

住宅1棟で製造原価が500万円も上がったのが1年前です。

 

私はコストダウンに真正面から取り組み家造りを根本から見直したのはもちろん、私自身の収入も減額して利益率を下げて価格転嫁しないようスタッフに伝えました。

 

お客様に選んでもらえる建築屋になるべく挑戦する日々は続きます。

 

 

木材の価格高騰から下落局面へ

2023.04.27

木材の価格は数年前から高騰し続けていましたが、世界の需要減により少しづつですが木材価格は下落傾向にあります。

 

 

いわゆるウッドショック言われる木材逼迫から始まった木材価格の高騰は、ロシアとウクライナの戦争や輸送コンテナ不足、輸送コストの上昇、円安など多くの要素によって続いていました。

 

 

基本的に木造住宅で使われる木材の大半は輸入材であり一部の木材だけが国産のケースが一般的です。

 

 

私達が採用している土台や柱は国産のヒノキですが、輸入材の価格高騰に伴い国産材の価格も高騰していました。

 

 

梁などの木材はアメリカから輸入する米松ですが、これも価格が上がり続けていましたが昨年から下落しています。

 

 

その他には天井下地などで使用する野縁という木材は以前ロシアから輸入していましたが、戦争後ロシアからの輸入が禁じられている為、品物が不足し価格が驚くほど高くなっています。

 

 

野縁については3年前は1本350円程度でしたが、ウッドショック以降は500円・700円と驚くような価格に上昇して現在は少し価格が落ち着きつつあります。

 

 

それでも住宅の木材価格は数年前に比べ1.5倍近くの金額になっており、1棟当たり100万円以上のコストアップという状況に変わりありません。

 

 

 

こうした現象は弊社だけに限るものではなく住宅建築業界全体の問題であり、私達の力ではどうする事も出来ません。

 

 

私が出来る事といえば、経費を削減したり役員報酬を減額する位しかありません。

 

 

社員の給与や協力業者さんへの手間賃を下げる訳にはいかないのです・・・

 

 

と、ここまでは世界の他動的要因によって住宅の製造原価がアップしているというお話をしましたが、私は全く別の次元で今回の状況を見ています。

 

 

このような環境は弊社にとって必然であり、自社の家造りを根本から見直す時期が来ていると感じています。

 

 

採用する部材はもちろん、住宅の造り方を1から見つめ直しコストダウン出来る部分は全て手を入れる良い機会だと捉えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

お堅い話が続いたので

2023.04.27

いつもオカケン日記をご覧いただきありがとうございます。

 

 

独自の観点から世の中や物事を見て一般的ではない思考回路により独自の考えを持つのが私のスタイルです。

 

 

なので、この日記を見て「それは少々極端なのでは・・・」と感じる方もいると思います。

 

 

しかし私自身が毎日感じた事や起こった事実を包み隠さず直球で書き込むのがこの日記の趣旨です。

 

 

ここ数回、お堅い話が続きましたので今回は私の趣味であるバイクのお話をします。

 

 

昨年ネットオークションで購入したバイクですが、WEB上では綺麗な状態だったので購入しましたが現車が届き見たら「えッ、こんなにボロボロだなんて・・・」と落胆しました。

 

 

30年以上前の車両なので仕方ありませんが、ここまでヤレていると想像していなかったので「このまま損しても売却しようか?」とも考えましたが、「1からリペアしよう!」と決断しました。

 

 

フレームからエンジンを下し、全ての部品をバラバラにして1から組み上げました。

 

タンクやフェンダーを外し

エンジン・ミッションも下し

フレームとフェンダーを塗装

タンクも塗装しエンジンの部品はポリッシュ

エンジン内部のピストンなどはそのまま

 

 

 

全てが組み上がり、あとはキャブの調整です。

 

マフラー・シート・ハンドル・ホイルのリム・タイヤ・サドルバック・ウインカーなどは全てオークションから安く手に入れました。

 

タンクやフェンダー、フレームは全て塗装したので新車のように綺麗になりました。

 

バイク自体は安く購入しましたが、修理費用は軽く購入費を超えてしまうという事態になってしまいました・・・

 

バイク改造あるあるです。

 

 

情報を得る事よりも大切な事

2023.04.26

今の世の中はネット上の情報を簡単に得られるので、気になる情報はもちろん動画を利用すれば、より分かりやすく理解出来ます。

 

 

確かに情報の入手は簡単になりましたが、得た知識を有効利用しなければ何の意味もありません。

 

 

つまり、動画を見ているだけでは全くの無意味というか、時間の無駄だという事に気づく必要があります。

 

 

朝から動画を見ている人も存在しますが、私は反対派です。

 

 

私は早朝から知識のインプットではなく、今まで得た知識のアウトプットを行います。

 

 

朝は頭が冴えているので、動画の視聴はしません。

 

 

重要なのは、今まで得た知識をどれだけ頭の外へ出せるか?なのです。

 

 

知識がどれだけあるか?が重要なのではありません。

 

 

知識をどれだけ生かせるか?が重要です。

 

 

豊富な知識よりも少ない知識で最大のパフォーマンスを出せるか否か?にフォーカスする必要があります。

 

 

私は知識が豊富なタイプではありませんが、知識の応用やアウトプットで未来を自由に変えています。

 

 

 

 

価格転嫁したくない

2023.04.25

いつもオカケン日記をご覧いただきありがとうございます。

 

 

私は約1年前にある仕事に着手しました。

 

 

それは住宅製造原価のコストダウンです。

 

 

ベニヤ1枚、釘1本、運搬するトラック1台、基礎の下に敷く砕石1M3について「本当に必要か?」を見直す作業をしていました。

 

 

こうしたコストダウンによる価格は1棟あたり、1万円・3万円・5万円程度の少額なものばかりでしたが、複数の案を合計するとある程度の金額になりました。

 

 

このような作業に着手したきっかけは、インフレや円安による資材の高騰が原因です。

 

 

一般的な企業は資材が高騰すれば販売価格を上げて価格転嫁します。

 

 

しかし私は価格転嫁したくないのです・・・

 

 

価格転嫁したくない理由はただ1つ。

 

 

弊社を信頼し「オカケンさんで家を造ってもらいたいのです」というお客様に対し「価格的に難しいですね・・・」とお断りしたくなかったからです。

 

 

かつて2500万円で建築出来た住宅が価格転嫁すると3000万円以上になっていたのが約1年前です。

 

 

 

企業100社中9割の企業が価格転嫁する中、価格転嫁を出来るだけ避け企業努力を継続しグッドプライスを提示すのが私流です。

 

 

こうしたコストダウンに至った理由は他にもあります。

 

 

それは、3年後・5年後・10年後に弊社がどうなっているか?を考えると、コストダウンは必須だと考えています。

 

 

もしも安易に価格転嫁に舵を切ったとしたら、1年後までは良いですが、その後弊社が存続出来るか?は予測不能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経営判断の最終決定者

2023.04.24

私は弊社の株主であり最高経営責任者なので、会社をどう経営するか?の決定権を持っています。

 

 

もちろん、住宅建築業を続ける事も出来ますし事業自体を辞める決定も出来る訳です。

 

 

ビジネスはボランティアではありませんし、売り上げや利益が見込めなければ商売を続ける理由はありません。

 

 

今の日本は、少子高齢化や過疎化はもちろん諸外国での紛争によるサプライチェーンの崩壊、インフレによる製造原価の高騰など様々な問題があるので、企業が利益を確保するのが非常に困難な状況です。

 

 

このような状況下で商売を続けるのは、非常に難しいのはもちろんビジネスを継続するのはリスクが高いデメリットもあります。

 

 

私はこのような状況を冷静に鑑み「この商売を続けるべきか?否か?」も含め考える事が時々あります。

 

 

このままやるか?やらないか?は、私の鶴の一声で決まります。

 

 

どんな事でも始まりと終わりがあり、人は生まれ死にます。

 

企業も創業し時の経過につれ淘汰されたり廃業するケースもあります。

 

本当に必要とされている企業だけが老舗となり100年以上続いているのです。

 

老舗と言われる企業になる為に汗を流す日々は続きます・・・

 

 

 

現在の姿は全ての行いの総括

2023.04.23

私の家造りに対する情熱は一般的な建築人とは全く異なる次元です。

 

 

私は過去を振り返らないタイプなので

 

 

「俺達だって今まで自分なりに一生懸命やってきたんだ!」という人がいても「だから何?」と私は感じます。

 

 

一生懸命や自分なりにという言葉は、自身で評価しているものであり基準はあいまいであるのはもちろん、端から見れば「一生懸命ね・・・あの程度が・・・」と感じます。

 

 

つまり、自身がどれだけやってきたか?という事は自分自身の中にとっておくものであり、他人に言う内容ではありません。

 

 

自身が今までどうしてきたか?よりもこれからどう出来るのか?どうするのか?が重要であり過去を振り返って自己を肯定しても未来は一切変わりませんし好転もしません。

 

 

なので、私は過去を振り返らず未来に向かって猛烈に家造りに取り組んでいます。

 

 

どれだけ苦労したか?どれだけ頑張ったか?など私には一切関係ありません。

 

 

現時点でどうなっているのか?だけが重要なのです。

 

 

今の自分自身は過去の行動の総括なので、今までの行いの総決算が現時点です。

 

 

現時点で問題がある人はこの点に気づけば「俺達も今まで自分なりに一生懸命やってきたんだ!」という言葉は出ないはずなのです。

 

 

 

 

 

 

本当にそれ必要ですか?

2023.04.22

私は木造住宅の造り方を根本から見直す作業を欠かしません。

 

 

例えば、「基礎コンクリートの下に敷く砕石は本当に必要でしょうか?」という質問に「はい、これこれが・・・」と説明できる建築人はほとんど存在しません。

 

 

というか、この質問に答えられる業者さんや担当者なら家造りの本物のプロと言って過言ではありません。

 

 

では、この砕石の必要性についてお話します。

 

 

近年では砕石と呼ばれていますが、この素材は石を粉砕したものであり骨材の大きいもので40ミリ、小さいもので0~1ミリ程度の小石です。

 

 

業界では40-0と言えば砕石を指しています。

 

 

実はこの砕石は近年から採用されており今から40年位前は、割栗石という河原にある丸い石を採用していた時期もあります。

 

 

この割栗石を縦に並べ石の隙間に砂を埋めて平らにすれば地業完了です。

 

 

こうした施工方法が砕石の前身です。

 

 

さて、この砕石が不要になるケースがあります。

 

 

それは表層改良工事などを行った場合、表面が不陸なく良好なので砕石が不要になります。

 

 

つまり、土を掘った面が平らで良好であれば砕石を除く事が出来ると解釈出来ます。

 

 

しかし、土をランマーで(振動で表面を固める機械)施工すると平だった土の表面がデコボコになってしまいます。

 

 

表面に凹凸が出来るとコンクリートの厚さにムラが出来問題となります。

 

 

コンクリートの底面が平らに出来る必要最小限の砕石を施工すれば、費用も少額となり手間も削減出来ます。

 

 

また、砕石の量が減れば基礎工事で発生する残土も減り残土処分も少なくなりコストダウン出来ます。

 

 

と、長々と書きましたが「本当に必要か?」という問いに対し「はい!」と答えられるプロになる為には日々の学びが必要なのです。

 

住宅建築業者で「砕石は本当にいるのか?」などと考える人はほとんど存在しません。

 

 

というか、以前の私でも「コンクリートと砕石はセットでしょう!」と答えたと思います。

 

 

しかし、近年の資材の高騰などによるコストアップを抑える為には、本当に必要なものとそうでないものを分ける必要があります。

 

 

設計上の観点、施工上の観点、コスト上の観点から物事を客観的に見て全く新しい家造りを見出すのが私の役目です。

 

 

誰もやらないから俺がやる!

 

 

極端で異端で変人な私にはピッタリの仕事です・・・

 

 

 

 

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