千里の道も一歩から
2023.03.23
私は高校卒業後、市内の中堅ゼネコンへ就職しました。
高校では建築科でしたが、授業は真面目に受けておらず建築の知識は何も入っていませんでした。
会社から「岡田君、あなたはあの現場へ行って下さい」と指示があり鉄筋コンクリート造の市営住宅の現場へ配属が決まりました。
プレハブの現場事務所には強面の所長が私を待っており、私の仕事を指示してくれました。
私の仕事は、朝8時前に現場事務所に入り仮設トイレの掃除、事務所内の掃き掃除と灰皿を洗いお湯を沸かして所長の来るのを待ちます。
所長が事務所に出勤したらお茶を入れて綺麗な灰皿をテーブルへ置き私は掃除道具を持ち工事現場の中へ入ります。
そして、夕方5時頃まで現場の掃除をして現場事務所へ戻ると、所長から一言
「ご苦労さん!今日は帰っていいよ」
高校を出たばかりの私に出来る事は掃除しかなく、毎日この仕事は3か月間続きました。
あれから36年・・・・
つっぱり兄ちゃんの私は一級建築士になり住宅建築業を起業し現在は3つの会社を経営する会社経営者となりました。
千里の道も一歩から
3か月間続いた毎日の掃除に耐えられなかったら今の私はありません・・・
私は自分で決めた事は出来るようになるまで継続する力があります。
どんな仕事でも途中で諦める事はありません。
18歳のツッパリ兄ちゃんだった私は54歳になってもツッパリ続けているのです・・・