インテリとツッパリ
2023.03.19
今回の日記は私の幼少期のお話ですがお付き合い下さい。
私が幼い頃育った環境は裕福な家庭ではありませんでした。
ドブ川の隣に建つ私の住んでいた家はウナギの寝床のように長く、みすぼらしい家でした。
大工職人だった父親の家に3人兄弟の長男として生まれ、母親と祖母と叔母、犬、猫、ニワトリ、鳩、天井裏のネズミなどの動物と生活する貧しい幼少期を過ごしました。
春・夏・冬休みになると大工の仕事を手伝う勤労少年は、学校の勉強よりも現場の大工仕事を学ぶ方を重要視するようになりました。
幼少期の私はラジコンカーが好きで、現場で働いて得たお金は全てつぎ込むような浪費少年でした。
中学生になると太い学生ズボンを履き、目つきは悪く一般的に言われる不良のツッパリ兄ちゃんになりました。
高校に進学するものの、学校へ行く日もあれば行かない日も多くあり、アルバイトをして稼いだお金は飲み代とバイクにつぎ込んでいました。
インテリとは程遠いツッパリ兄ちゃんは、社会人になって入社早々会社の役員と大喧嘩するような性格で、酒場で喧嘩するのは日常茶飯事でした。
あれから30年以上が経過しますが、心の奥にある不良な部分は1ミリも変わりありません。
裕福な家庭で育ちお勉強もしっかりして、大学へ進学し一流の会社へ就職するインテリな人達とは全く逆の道を私は歩んできました。
しかし私は「貧しい家庭環境で育って良かった」と感じています。
その理由は、今の環境があるのは幼少期に感じた劣等感から脱する為にやるべき事を地道に続けられたからです。
仲間とバイクに乗り、タバコを吸い酒を飲むスタイルは16歳の頃から今も変わりありません。
バイトでお金を稼ぎ趣味に全てつぎ込む不良少年時代から、ビジネスで稼ぐ知的不良な大人へ私は成長したのかもしれません。