今ではなく30年後を見る?

2023.03.17

私は未来を予想する変な癖があります。

 

 

今から30年前にこんな事を考えていました。

 

 

当時世界ではエネルギー問題が取り上げられ、化石燃料は30年後に枯渇するという内容が議論されていました。

 

 

今となってみれば「化石燃料は枯渇してないじゃん・・・」となりますが、30年前は世界の有識者が真剣にエネルギー問題を議論していたのです。

 

 

私はこうした状況から「省エネで化石燃料を使わない住宅が未来のスタイルなのかも?」と感じ高性能住宅の建築を始めました。

 

 

当時の住宅といえば、グラスウール100ミリ断熱にアルミサッシ単板ガラス、換気システムはなしの住宅が主流であり関東圏で高性能住宅の市民権は全くありませんでした。

 

 

「これからは、高性能住宅の時代です!ウレタンの高断熱と樹脂サッシにペアガラス計画換気が必要です」と私がアピールしても「そんなオーバースペック必要ないんじゃないの?」と理解してくれる人はほとんどいませんでした。

 

 

それでも私は「30年後に化石燃料が枯渇したら大変だ!住宅の省エネ化は必須なのだ」と地道に告知活動を続け、3年・5年・10年が経過しました。

 

 

住宅建築業界も高性能化に舵を切り始め換気システムの義務化や断熱性能の向上を政府が取り上げ始めました。

 

 

そして、ゼロエネルギー住宅の推進や太陽光発電設備による自家発電も追い風となり、住宅の高性能化と省エネは必須の時代になりました。

 

 

もしも、私が30年後を予想していなかったとしたら今の家造りは出来ていなかったと思います。

 

 

結果的に化石燃料の枯渇はありませんでしたが、脱炭素社会という化石燃料を使わない時代になった事で私の予想は当たらずも遠からずだった訳です。

 

 

さて、これから来る30年後はどうなるのか?

 

 

もちろん、未来に対応する住宅をお勧めするのが私達オカケンホームの仕事です。

 

私の日々の業務は限られており、毎日忙しく働いている訳ではありません。

 

しかし、時代の潮流や世界の状況にアンテナを張りどのような世界に変化するのか?を観察しています。

 

額に汗を流さず、頭の中で汗をかくのが私の仕事術です。

 

 

 

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