20年で状況は様変わりする
2022.11.27
今から20年前、私はちっぽけな工務店の経営者でした。
創業してから6年目の安定しない経営の中、何とか売り上げを確保し少ない利益でしのいでいた時期でもありました。
銀行との取引も始まってはいましたが、少額の運転資金は借入れ出来ていたものの、銀行担当者は係長クラスであり銀行との関係も脆弱な状況でした。
あれから20年が経過し、当時係長だった銀行担当者は現在支店長に昇格しました。
私はこの支店長と久しぶりに面談しました。
支店長「オカケンさん、今度こうした融資が出来ますが、お付き合いでいかがでしょうか?」
私「そうですね、大変有難いのですが現在融資には困っていないので今回は借入不要です」
支店長「まあ、そんな事を言わずにとりあえず借りてもらえませんか?」
私「では、このような条件なら借入出来ますが?」
支店長「そうですね・・・検討してみますが・・・」
とこのように銀行の支店長と交換条件をつけた交渉が出来るようになりました。
創業間もない頃、小切手の支払いが必要だったので銀行の窓口で「当座預金を開設したいのですが」と申し出た事があります。
しかし、「取引がないので当座預金は開設出来ません」と窓口で門前払いされました。
小切手の支払いが出来なかった当時、約30社の協力業者さんへの支払いはキャッシュコーナーで毎月末に行っていました。
今では考えらませんが、実績のない会社はこれが現実です。
数年後には当座預金も開設出来ましたが現在はネットバンクが普及したので業者さんへの支払いは小切手ではなく、ネットで支払い出来るようになりました。