ハイブリッド暖房システム!?
2022.11.4
私達が採用する暖房の方法にはある特徴があります。
それは、床下のエアコンで暖房しつつ、太陽の日射熱を取得するパッシブエネルギーも利用する点です。
この時期は晴天の日が多く、南面の開口部から太陽の日差しが室内に差し込みます。
この日射は床板などの内装材に当たる過程で熱に変わり、内装材の温度が上昇します。
暖められた床板などは、室温が低下するにつれ輻射熱を放出するので自然の暖房効果を得られます。
床下のエアコン暖房と太陽のエネルギーを利用したハイブリッド暖房を採用するのも弊社の特徴です。
もちろん、晴天の日ばかりではないので、曇りや雨の日は床下のエアコンが稼働し、晴天の日は床下エアコンの稼働が抑えられる仕組みなので超省エネな暖房の方法です。
私がこの仕組みに着目したのはあるきっかけがありました。
それは、地熱の利用などパッシブデザインに興味を持ったからです。
今から約10年前に地熱を利用する住宅が注目された時期がありました。
私はその工法を取り入れている県外の会社の展示場まで足を運び自分の目で見て話を聞きました。
すると・・・
「いいのは分かるけど費用もかかるし工法も面倒だな・・・」と感じその工法を採用するのを断念しました。
そして、「昔の家のようにシンプルに太陽の光を取り入れて暖房すればいいのでは?」と考え南面の開口部を大きく配置し太陽の日射を積極的に取り入れる設計にしました。
もちろん、ガラスは一般的なペアのLOW-Eではなく、LOW-Eではない通常のトリプルガラスとし、太陽の日射が室内へ入りやすいガラスを選択しました。
そして、床下暖房と太陽の日射によるハイブリッドの暖房が完成したのです。
もしも地熱を利用するあの会社へ足を運ばなければ、今のハイブリッド暖房は存在していません。