今やるべき重要な仕事
2022.06.22
私達が住宅を造る上で重要視している事はいくつかあります。
住宅の住み心地が良くなるよう高性能化するのはもちろん、光熱費を抑えられるような仕組みや工法も常に念頭に置いています。
上記以外にも現在重要視しているのが建築コストの削減です。
住宅建築業界では資材や部材価格の高騰が問題視される中、製造原価のアップによる価格転嫁が当たり前のように行われています。
製造原価が上がれば、販売価格をアップさせなければ会社の利益は減ってしまうので価格転嫁は当然と言えば当然の行いなのでしょう・・・
しかし私は価格転嫁を出来るだけしたくないと考えています。
木材の価格は以前の2倍以上に跳ね上がっているので、樹種変更や部材の大きさの再検討などでコストダウンに挑んでいます。
また、今までは材料と手間の合計を外注していた作業も、材料はこちらで大量に仕入れコストダウンし業者さんへは手間のみで発注する手法も取り入れる必要があると考えています。
1つの方法や手法でコストダウン出来る金額は、3万円・5万円・10万円程度ですが、住宅建築に関わる全ての工程を見直せば、100万円を超えるコストダウンも夢ではありません。
私は安易に価格転嫁する事に反対する頑固な建築人です。
私達が家造りをするのはお客様の為であり、私達が儲けることではありません・・・
綺麗ごとを言うつもりは一切ありませんが、会社が存続出来る必要最小限の利益だけいただければ、それ以上の利益は必要ないと私は考えています。
こうした考えは、黒字と赤字のギリギリになってしまう綱渡り経営ですが、安易に価格転嫁したくないのです・・・
ピューロのお友達と楽しんでいる間も頭の中はコストダウンの事を考えています。
「あの木材をこの樹種に変更して、こうして組み立てれば10万円位安くなるかな?」
なので、笑顔の観客の中で私の表情だけは険しいのです・・・