私達が今出来る事
2022.06.12
いつもオカケン日記をご覧いただき、ありがとうございます。
私の日記は単刀直入・忖度なし・裏表なしのガチ日記なのは皆様ご存じかと思います。
今回も現在の弊社の状況や私達が日々行っている内容についてお話します。
新型コロナウィルスの感染に伴い地方の住宅建築のマーケットは冷え込みが続いているのはもちろん、資材の高騰や円安の影響で輸入資材も高騰している状況です。
木材に関しては、数年前の価格に比べ2倍~3倍という考えられないような金額になっています。
1本3000円程度で購入出来た木材が、6000円~9000円で取引されており、木材価格の高騰に合わせベニヤ類の価格も2倍以上に跳ね上がっています。
一般的な30坪~40坪の住宅で、木材価格の高騰やその他のコストアップは300万円を超える状況です・・・
私も25年間住宅建築をしていますが、過去にこれ程木材の価格が上がった事は1度もありませんでした。
さて、ここまでは現状をお話しましたが、ここからはこうした状況下私達は何が出来るか?をお話します。
まず、木材について
これまではヒノキの土台と柱、米松の梁を採用していましたが、柱や梁は国産の杉に変更する予定です。
国産の杉材は、ヒノキや米松よりも価格が少し安いのでコストダウン出来ます。
しかし、木材の曲げ強度が少し劣るので梁に採用する際には1割~2割程度梁成を大きくする必要があります。
木材にはヤング係数という数値があり、この数値が低いと曲げ強度が劣るので建物が弱くならないよう部材の大きさを調整します。
柱や梁の他にも垂木などの部材も杉に変更する予定です。
こうした木材の樹種変更の他にも断熱の方法や様々な施工方法について検討したり変更しています。
私は部材価格の高騰により安易に価格転嫁するのは問題があると感じています。
もちろん利益がなければ会社は継続出来ませんが、会社の利益率を落としてもお客様へ提示する建築価格は抑えたいと考えています。
安易に価格転嫁しない!
同業他社が価格転嫁し住宅建築価格を上げている中、私達は上げ幅を縮小する努力を怠りません。
お客様の立場になり家造りに挑むのが私のスタイルです。
私は時々頭が狂っているかの行動をとる事があります。
過去にも
「これから施工するお宅のガラスは全て真空トリプルガラスにするように!」
「見積もりはペアガラスだから、価格アップ分はオカケン持ち!」
この判断で会社の利益は数百万円減りました・・・
しかし、その後真空トリプルガラスの家に住んだお客様からのご紹介があり今商売が続いています。
今回の私の判断も「会長・・・何言ってるんですか?」と感じるかもしれませんが、私が見ているのは3年後・5年後・10年後なのです。
10年後「あの時の判断があったから、今があるんだよ・・・」となれば、それでいいのだ!