パッシブデザイン住宅に風通しは必要?
2022.06.1
パッシブデザイン住宅という言葉があります。
自然のエネルギーを利用した住宅という意味があるようですが、本物のパッシブ住宅とはどのような家なのでしょうか?
自然のエネルギーとはこのようなものを指しているとされています。
太陽の日射
風
地熱
と大きく3つのジャンルになります。
1つ目の太陽の日射については、冬季に太陽の日射を室内へ取り込むと暖房効果を得られますのでパッシブと考えて良いでしょう。
2つ目の風は、思いのほか風が吹く日は少なく風通し良く設計したとしても風による快適さを実現するのは難しくパッシブとは言えないレベルです。
地熱は深度5M付近では1年を通じ16℃前後で安定している為、夏季は涼しく冬季は暖かく感じる温度でありパッシブと言えます。
つまり、太陽の光を上手に利用し、風通し良く、地熱を利用した・・・という住宅には疑問が1点残ります。
夏快適に過ごすには、日射を遮蔽し窓は閉めてエアコンを連続運転した方が窓を開けて風を通すよりも快適です。
「風通し良く・・・」と聞くと良いイメージがありますが、県内の夏に風が吹く日はほとんどありません。
つまり、風通し良くというフレーズは住宅建築会社が使うエビデンスのないポエムなのかもしれません。
私達が造る住宅は、4月5月6月の中旬位までは窓を開けて朝の涼しい空気を1~2時間程度取り入れて室内を冷やし窓を閉めます。
こうする事で日中は朝の涼しさが継続するので昼間気温が上昇しても室内は暑く感じません。
6月に入り早朝の気温が高い時期に入ったらエアコンを連続運転し窓を開ける事はありません。
9月末頃まで上記のような冷房運転をし暑さが和らいだらエアコン運転を停止し、、また朝窓を開け冷気を取り込むようにすると冷房にかかる光熱費が抑えられます。