損得勘定だけでは成立しない!?
2021.10.18
私が経営する不動産投資事業の一環で戸建て賃貸住宅があります。
ある日、入居者様からこんなお話がありました。
「現在お借りしている戸建て賃貸住宅を購入したいのですが・・・」
私は売却目的で戸建て賃貸住宅事業を行っている訳ではないので、一度はやんわりとお断りしました。
「現在お住いの近くの土地を購入して、弊社で住宅建築してはいかがですか?」という私の考えに対し入居者様からはこんな回答がありました。
「この場所とこの建物が気に入っているのでぜひ購入したいのです!」
私はじっくりと考えましたが、「入居者様が幸せを感じるなら損得勘定を捨て売却しよう!」と決めました。
当然、売却すれば家賃の収入はなくなりますし、売却時の金額に多額の利益を乗せる事も出来ないので、物件売却によるビジネス上のメリットはあまりありません・・・
しかし、私達が造る戸建て賃貸住宅に住み幸せな人生を送ってもらえれば、それで良いと考えたのです。
私は時に、損しても相手の為になる行動をとる事があります。
手間がかかる現場で手間賃が少なかった職人さんに追加で手間賃を支払ったり、赤字続きの協力業者さんへ利益が出るような工事費を支払う事もありました。
これは、会社にとってマイナスの要素になりますが、相手の気持ちになれば当然の行いだと考えています。
損得勘定だけでは成立しないのが私の商売哲学です。