流行れば廃る②
2021.07.24
前回はファッションの流行りについてお話しましたが、今回は住宅についてお話します。
私が社会人になった35年前は、こんな住宅が業界を席捲していました。
それはハウスメーカーの登場です。
日本各地に住宅展示場なるものを作り、ハウスメーカーがこぞって出店しました。
営業マンのセールストークに操られ、数多くの人達がハウスメーカーの住宅を建築しました。
この時代には高性能住宅は、ほぼ存在しなかったので住み心地は悪く光熱費が高い住宅が日本中で建築されました。
地域の工務店もハウスメーカーに対抗しましたが資本力のある黒船には勝てませんでした・・・
ハウスメーカーが勝者になろうとした頃、高性能住宅を建築する会社が現れました。
高気密・高断熱住宅の登場です。
外断熱や内断熱などの工法合戦や木造軸組みVS2x4工法という構図の対決もありました。
その後、デザインを重視する会社が注目されましたが、現在は一時の流行りであったように感じます。
そして現在も様々な価値観で各社異なる住宅を建築しています。
しかし、世に中の流れはゼロエネ住宅や高性能住宅の方向へ進んでおり、今後注目されるのは健康に生活できる住宅である事は間違いなさそうです・・・
世の中の流行りは、誰にも止められません・・・
流行りの波に適度に乗りつつ、健康に暮らせる住宅を造る必要があるのかもしれません。