100年の耐久性はあっても誰が住むの?
2021.07.19
住宅を建築する世代は30代~40代の方が多く50年前後をその家で暮らします。
親世代から住宅を譲り受けて子供が住むという文化は現在日本では少数派になりました。
欧米は住宅の寿命が長く、祖父の時代に建築された住宅が親世代や子世代へと引き継がれて長く利用されています。
では、日本と欧米のこの差はどこから生まれて来るのでしょうか?
答えは2つあります。
1つは、住宅の性能の問題です。
欧米で建築されている住宅の多くは、高性能住宅でありセントラルヒーティングがセットになっているので、住み心地は良く快適に暮らせます。
もう1つは、デザインの問題です。
欧米の住宅は、昔から変わりのない定番のデザインを取り入れているので、飽きがなく50年・100年経過しても古さを感じさせません。
しかし日本の住宅は、流行りを取り入れているので、10年・20年で飽きを感じ古さも感じるのです・・・
また、高性能住宅ではないので住み心地は悪く快適な暮らしは出来ません。
この2点により、親から子へ住み継がれないと考えています。
では、住み心地が良く快適に暮らせ、流行りを取り入れす10年・20年経過しても古さを感じない住宅だったらどうでしょうか?
もちろん住み継がれる可能性は高くなるかもしれません・・・
私達は皆さまご存じの通り上記のような住宅を建築する集団です。
このスタイルは、アメリカやカナダで50年前から建築されているログハウスをモチーフにしています。
今も古さを感じませんが、50年後も古さは感じないでしょう・・・
この感覚はジーンズと同じであり、50年前に存在したジーンズを今見ても古さを感じません。
これが定番であり、不変のデザインとはこういうものなのです・・・
親から譲り受けた住宅を住む事によって、経済的に豊かに生活出来ます。
また、高性能住宅により住み心地が良く健康で快適に暮らせます。
見た目を重要視し高性能ではない住宅を造っているから日本の住宅は短命で終わってしまうのです・・・
本物の素晴らしいデザインとは、デザインしない不変の意匠を持つ事である!