田舎の古民家がエアコンなしでも涼しい理由

2021.06.24

田舎にある古民家が夏涼しいのは一般的に知られています。

 

 

 

エアコンを運転せず自然の風を取り入れるだけで涼しいのは理由があります。

 

 

 

それは、地熱の利用と軒や庇の日射遮蔽効果と上昇気流があるからだと考えます。

 

 

 

 

地熱の利用に関しては、土中5M付近の温度は一年を通じ18℃前後で推移しています。

 

 

 

地表面に近づくにつれ土中の温度は上昇しますが、古民家の床下は土であり十分涼しさのある空間になっています。

 

 

 

 

この涼しい空気の熱は1階の床板に輻射し床板が冷たく感じます。

 

 

 

 

軒や庇による日射遮蔽効果により直接太陽の日射が建物の中に入らないので、室温の上昇を最小限にしています。

 

 

 

 

上昇気流の効果は、1階の室温が上がると空気の上昇気流が起こり2階へ空気が移動しその後小屋裏へと抜けて行きます。

 

 

 

 

こうした空気の移動により室内の温度上昇を抑え、床下の涼しい空気を利用出来る訳です。

 

 

 

 

田舎の古民家と町中の一般的な住宅の大きな違いは床下空間の解釈です。

 

 

 

一般的な住宅の床下は屋外という考え方が多く、外気温とほぼ同じ温度か少し低い位の温度になります。

 

 

 

私達は、古民家の床下のイメージを取り入れているので、床下も室内空間という構造になりつつ、壁体内にある空気層により床下の空気は2階の天井付近まで移動しながら上昇します。

 

 

 

 

最新の断熱や構造を取り入れつつも、古民家の良い所を応用して独自の快適さを実現しています。

 

 

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