輻射熱と体感温度が重要である!?
2021.02.17
輻射熱や体感温度と聞くと、「あまりなじみがないな・・・」と感じる方も多いと思います。
輻射熱とは、物体から放出される遠赤外線である熱の事でどのような物体からも輻射熱は放出されています。
体感温度とは、人体が感じる温度でありこの温度によって寒さや暑さを感じます。
家の中での体感温度は、室温と室内表面温度(輻射熱)の和を2で割った値です。
例えば
室温が20℃で室内表面温度が10℃だった場合
(20+10)÷2=15
体感温度は15℃になります。
室温が15℃で室内表面温度が15℃だった場合も、体感温度は15℃になります。
つまり、室温も重要ですが、室内の表面温度(輻射熱)も同じ位重要なのです・・・
この点に気がついている設計士なら、室内の表面温度の低下を防ぐ方法を考えるはずなのですが、ほとんどの設計者がこの点を見落としています。
室温を上昇させなければ快適にならないと考えがちですが、実は室内の表面温度を下げない工夫をすれば、冬寒くない住宅が簡単に造れます。
私達が造る住宅は、室温を上昇させる暖房方法ではなく、床・壁・天井の室内表面温度を下げない暖房方法を取り入れています。
これが6面輻射式暖房です。
室内の空気を暖めないので、エアコンから出る嫌な風や乾燥感も少なくなります。
床や壁・天井から感じる輻射熱によって暖かさを感じる暖房方法です。
輻射熱暖房と聞くと床暖房が一般的ですが、床暖房は1面輻射式暖房であり、私達が採用する6面輻射式暖房とは異なります。
6面輻射式暖房の暖かさがどの位なのか?は当社実験棟で体感出来ます。
百聞は1体験にしかず・・・