勘違いしている!?
2021.01.6
著名な設計士は素晴らしい設計をします。
美術館や公共の建築物などは、デザイン重視の設計が数多く見られます。
もちろん私も一級建築士なので「このデザインは素晴らしい!」と感じる事も少なくありません。
ホテルのロビーなども素晴らしいデザインであるケースが多く、東京に行くと「こんなデザインもあるんだな~」と感心しています。
さて、こうしたデザインを持つ素晴らしいデザインの建築物はパブリックスペースで採用されており、そこを使用するのは一時的です。
この点に気が付けば、パブリックスペースと住宅の違いを理解出来るのですが、勘違いしている設計師は、こうした建築様式を住宅に取り入れようとします。
ガラス面積を最大限にして、住宅の広さを最大限広げようと設計する者も存在します。
もちろん皆様ならわかっていますが、こうした住宅では快適に暮らせません・・・
快適に暮らす為には、高額の光熱費が必要になり月に3万円~5万円というケースもあります。
お金持ちの方なら上記のような光熱費も気にならないと思いますが、一般的には経済的に負担になってしまいます・・・
デザインにこだわるのは、パブリックスペース
快適や経済性にこだわるのが住宅
この点を理解している設計者は多いようで現実は少ないのです・・・