今から25年前
2020.07.23
今から25年前、私は現場で働く1人の大工職人でした。
寅一の作業着に身を包み、力王の地下足袋を履きタオルを1本首に掛け日の出前に出掛けます。
トラックで現場へ向かい早朝から日が暮れるまで現場で汗を流す日々は約2年間続きました。
私の祖父と父親は大工だったので、私は大工のDNAを引き継いでいるのか現場で大工仕事をする事に幸せを感じていた時もありました。
この時期はまだ起業する前でしたが、ある日事件が起こったのです・・・
父親が棟梁の下で私は働いており当時は仕事の大半が下請けの大工仕事だったのですが、ある会社が倒産し大工手間を回収できなくなったのです。
250万円の回収不能な大工手間・・・
父親にこの回収不能な金額を伝えても「ねえ袖はふれねぇな」と一言だけです。
仕方なく私は自身の預金を取り崩し、父親の会社に在籍する大工全員へ手間賃を支払ったのです。
この時に感じた事は「下請けの大工ではダメなんだ!」「明日から元請になる!」と決めました。
これがオカケンホームのルーツであり、最大のピンチは最高のチャンスになる瞬間でもあったのです・・・
もしもあの事件がなかったら私は今も大工の職人だったかもしれません。
自分の人生は、ある事をきっかけに一変します。
ピンチがチャンスである事を知っていれば、どんなピンチもチャンスに変える事が出来ます。
出来るか?出来ないか?ではなく、やるか?やらないか?が重要なのです・・・