夏の小屋裏の温度
2020.07.9
住宅の小屋裏の温度をご存じでしょうか?
ナント夏季には60℃を超えています・・・
この暑さが室内へ伝わるので賃貸アパートなどは夏季に暑く感じるのです。
さて、この小屋裏の暑い空気を何とかしなければなりませんが、いくつかの方法で解決出来ます。
2階の天井断熱を300ミリ以上にする
グラスウールやロックウールなどの繊維状の断熱素材は断熱欠損が発生するので、セルロースファイバーの断熱により隙間なく断熱する
断熱素材の上部の空気を棟から排出出来る棟換気を採用する
屋根面の下に遮熱層を設ける
などがあり上記の全てを満たしているのが当社の住宅です。
これだけやれば、夏の小屋裏の暑さ対策は完璧かと思いきやそうではありません・・・
これだけ断熱対策を行っても2階の天井の石膏ボードの温度はわずかに上昇します。
この上昇を抑えるには、断熱素材と2階の天井の石膏ボードとの間に空気層を設けるのです。
一般的にはこんな面倒な施工はしませんが、私達は空気層を設けています。
こうする事で石膏ボードが温度上昇を始めると、空気層が熱を奪う効果があります。
施工が面倒でも住み心地を最優先するのも当社の家造りのこだわりなのです・・・
この勾配天井の内側はこんな感じになっています。
①ベイスギの天井の板
②12.5ミリの石膏ボード
③室内空気層
④天井下地+気密シート
⑤セルロースファイバー断熱300ミリ
⑥屋外空気層
⑦遮熱層
⑧垂木
⑨野地板
⑩ゴムアスルーフィング
⑪屋根仕上げ材
目で見えるのは天井のベイスギの板だけですが、実は⑪もの部材などで構成されているのです。
見えない所も一切妥協せず、徹底的に施工するのが当社の家造りでもあるのです・・・