一般的な住宅造りとの違い
2020.04.21
「あなたの会社では住宅をなぜ造るのか?」という素朴な問いに対し即答できる住宅建築業者は多くありません。
一般的な住宅建築業者は、完成した時に見える内装や外装を最重要視して家造りに取り組みます。
その結果、自分が造りたいデザインの住宅になります。
そして、こう言います。
「どうです、広くて豪華でしょう!」
「デザイン性も素晴らしく仕上がりました!気に入っていただけますか?」
というような住宅建築会社に対し施主は
「そうそうコレ!カッコよく仕上がった!」
「可愛く仕上がり満足しています!」
というパターンが予想されます。
もしも私に同様の質問があった場合はこう即答します。
「そこに暮らすご家族が健康で快適に暮らせ長生きしてもらう為に私達は住宅を造っています」と答えます。
これ以上でもこれ以下でもありません。
つまり、どんなデザインの住宅を造りたいか?ではなく、どうですカッコイイでしょう!という家造りでもないのです。
私達は完成して見える部分よりも完成してからでは見えない部分に力を入れて家造りに取り組みます。
見えない部分とは、断熱や気密、換気や暖房の方法などです。
どんなに見た目が良い住宅だったとしても、住んで快適ではない住宅はただの箱でしかありません・・・
住宅とはどうあるべきものか?という部分を根本から考え抜けば答えは簡単に出るのですが・・・
この実験棟は、外から見ても中から見ても普通の住宅です。
しかし、住み心地は抜群に良く、超省エネな住宅です。
ヒートショックの原因である心筋梗塞や脳卒中のリスクを最小限にする住宅でもあります。
住宅を造る理由は、そこに住む人の命を守る事でもあるのです・・・