私に出来る事はありませんか?
2020.04.16
私は工業高校を卒業後、地域のゼネコンに就職し現場監督の見習いとして社会人デビューしました。
入社した私に与えられた仕事は現場の清掃でした。
毎日朝8時から現場の清掃をして、昼食後も現場の清掃をして一日を終える日々は約3か月間続きました。
右手手首は清掃により腱鞘炎になる寸前でしたが、ある日別の仕事を依頼されました。
その後は様々な仕事を依頼されるようになり自分の時間に余裕がある時は「何か他に仕事はありませんか?」と現場の所長に聞いていました。
そして、1年もかからずに現場の施工図や工程表の作成、職人さんの手配などを任せてもらえるようになったのです。
私は人の2倍働いて少しでも早く一人前の現場監督になりたいと考えていたので、毎日燃えるような勢いで働き続けました。
時には3か月間休日ゼロ、一ヶ月の残業が200時間になるような過酷な労働も全く苦になりませんでした・・・
このような努力を評価してくれた上司は、私にある現場を任せてくれたのです。
自動車ディーラーのショールーム工事で工事費用は1億円を超える現場でした。
この時私は20歳・・・・
到底20歳のツッパリ兄ちゃんがこなせる現場ではありませんでしたが、私は持前の気合と根性で現場を完成させました。
現場の清掃から始まり1億円の現場の責任者へになった期間はわずか2年だったのです。
私は常に今出来る仕事は前日に片付け、翌日の仕事はほとんどない状態にしておき上司や現場の所長に「何か出来る仕事はありますか?」と聞いていました。
すると大抵の場合「あるけど、できるかな・・・」と仕事を依頼されるのです。
「できるかな・・・」という事は少々難しい仕事なのでしょうが、それをこなせれば更にレベルの高い仕事の依頼があるのです。
仕事とは、上司から依頼されるものではなく、自分で取りにいくものである!
ただ単に仕事をする事も出来ますが、どうせやるなら自身が灰になるまでヤル位の気合も必要です。
人によってレベルの違いはありますが、気合を入れるのは自分自身でどうにでも出来るのです。
信用ナシ、コネなし、カネなしの若造にも燃えるような仕事への情熱があれば道は開けるものです・・・