間取りも変化している!?
2020.01.10
住宅を設計する際私達は、お客様からの要望を参考に間取りを考えます。
お客様からの要望は、1階にリビング・ダイニング・キッチン、出来れば畳のスペースと洗面所、浴室とトイレを配置して、玄関クロークも欲しいというパターンがあります。
ここまでは、今までのトレンドと変わりありませんが、2階の間取りが変化し始めています。
今までは、主寝室は6~8畳+ウォークインクローゼット、6畳程度の子供部屋を2室というパターンでした。
最近は、主寝室は6畳程度とコンパクトにして、ウォークインクローゼットは2階ではなく1階の洗面所付近に配置するケースが増えています。
子供室は6畳の広さを3畳×2のスペースとして後で仕切れるようにします。
子供が小さい頃は2人1室で使用し、小学校高学年になったら3畳づつに仕切り、社会人になったり自宅に住まなくなったら仕切りを外して6畳に戻すのです。
こうする事で、必要最小限のスペースで済みます。
このような子供室の考えは、「子供室の広さは本当に6畳必要か?」と考える方が多いからなのかもしれません。
子供達が勉強するのは自分の部屋ではなくリビングやダイニングというスタイルは最近珍しくありません。
勉強する時や家族と過ごすのはリビングダイニングで、寝る時だけ自分の部屋に行くというスタイルです。
こうした生活スタイルには家族が一緒に過ごす時間は増え、家族間の関係も良好になると考えます。
快適過ぎる子供部屋に引きこもるような事がないよう間取りを考える必要があるのかもしれません・・・
私が以前に住んでいた住宅は、6畳程度の子供部屋に3畳程度のスペースを2つ確保していました。
子供達は自分の部屋で勉強するのではなく、リビングやダイニングで学習して寝る時だけ自分の部屋に行く生活スタイルでした。
この生活は小学校から高校生になるまで続きましたが、学力が低くなる事もなく全ての子供が第一志望の大学へ進学出来ました。
快適な6畳の子供部屋から狭い3畳のスペースにトレンドが変わりつつあるのかもしれません・・・