真冬でも屋外の空気が大量に入っている!?
2019.11.24
住宅には換気システムの設置が義務化されています。
換気システムの種類はいくつかありますが、一般的には第三種換気を採用する会社がほとんどです。
では、1時間あたりどの位の量の空気を屋外から取り入れているでしょうか?
約35坪の住宅の場合
床面積は35坪×3.3M2=115M2となり天井高を2.5Mとすると気積は288M3になります。
0.5回換気とすると288M3×0.5回=144M3の新鮮空気が1時間当たり必要になります。
144M3とは、1M×1M×1Mの箱に入る空気が144個あるという事になるので、相当量の新鮮空気が1時間で家の中に入っているのです・・・
室内をどれだけ暖房していても、屋外の空気がこれだけ大量に入ってくれば暖かく感じないのは当然です。
1人当たり30M3必要という考え方もありますが、4人家族であれば4人×30M3=120M3が必要になり、この空気量も非常に大量です・・・
つまり、室内に必要な新鮮空気は大量であり、この空気を直接屋外から取り入れる第三種換気システムでは、どんなに高性能な断熱や気密性があった住宅だったとしても、快適な室内空間を作るのは限度があるのです。
こうした問題を解決する為に当社では約12年前から第一種換気システムを採用しています。
第一種換気システムも必要な新鮮空気は上記の容量が必要ですが、屋外の空気を直接取り入れず、室内の空気を排気する際に熱交換しますので、熱のロスが最小限になります。
文章にすると非常にわかりづらいのですが、当社実験棟にお越しいただければ詳細を説明致します。
住宅を見ただけではわからない換気システムのからくりをご説明しました。
家造りで非常に重要な部分が換気システムである事はプロでも知らないケースがほとんどです。
私達は本物の住宅を造るプロ集団でもあるのです・・・